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- 【1分解説】自然利子率、中立金利とは?
自然利子率とは、経済や物価に対して引き締め的でも緩和的でもない実質金利のことを指します。現実の実質金利が自然利子率を下回っていれば金融緩和的、上回っていれば金融引き締め的と言えます。
この自然利子率に予想物価上昇率を加えたものを中立金利と呼びます。仮に中央銀行が政策金利を引き上げたとしても、その水準が中立金利を下回っている限り金融緩和的と言うことができます。そのため、景気拡大に伴って中央銀行が政策金利を引き上げていく際、もし中立金利が高い場合には引き上げ余地は大きい一方、低い場合には、引き上げ余地は限定的と考えられるでしょう。こうしたことから、中央銀行が自然利子率や中立金利の水準をどう見ているかといった点は非常に重要です。
もっとも、自然利子率は直接観測することができません。人口動態や生産性などにより決まるとされていますが、推定には困難が伴います。日本の自然利子率についての過去の研究でも▲1%~+0.5%程度とされており、かなりの幅を持ってみる必要があるでしょう。 日本銀行でも現在、自然利子率の把握のための取り組みが行われています。将来的に、日本銀行から何らかの情報発信が行われることを期待します。
この解説は2024年6月時点の情報に基づいたものです。
新家 義貴
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。
- 新家 義貴
しんけ よしき
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経済調査部・シニアエグゼクティブエコノミスト
担当: 日本経済短期予測
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