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2025.11.27
米国経済
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米国 9月小売は予想を下振れも基調しっかり
~個人消費の堅調持続を示唆~
桂畑 誠治
- 要旨
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- 25年9月の小売・飲食サービス売上高は、前月比+0.2%(前月同+0.6%)と、市場予想中央値(ブルームバーグ集計)の同+0.4%(筆者予想同+0.5%)を下回った。前年比では、小売・飲食サービス売上高は+4.3%(前月同5.0%)と鈍化したが、高い伸びを保っている。 9月の小売売上は、足元での労働市場の軟化傾向のほか、6月から8月にかけて価格上昇を警戒した購入意欲の高まりやセールの効果で高い伸びを続けた後にもかかわらず、実質所得や資産の増加、企業の販促等を背景に拡大した。
- 業態別の前月比の動向をみると、自動車・同部品、衣料品、スポーツ用品・本・趣味用品、無店舗小売が減少に転じたほか、家電が減少幅を拡大した。また、建設資材、食品・飲料、飲食店が鈍化した。一方、家具、薬局、その他小売が増加に転じたうえ、ガソリンスタンドが加速した。また、一般小売は同率の伸びを維持した。 主要13業態のうち、縮小した業態が5業態(前月4業態)に増加し、拡大した業態が8業態(前月9業態)と減少したが、多くの業態で拡大した。縮小した5業態は、自動車・同部品、家電、衣料品、スポーツ用品・本・趣味用品、無店舗小売。一方、拡大した8業態は、その他小売、ガソリンスタンド、家具、建設資材、薬局、一般小売、食品・飲料、飲食店。
- 小売売上統計の他の分類でも、8月までの高い伸びの影響で鈍化した。自動車を除く小売・飲食サービス売上高が、前月比+0.3%(前月同+0.6%)と市場予想中央値(筆者予想同+0.4%)と一致した(7、8月合計0.1%下方修正)。自動車・ガソリンを除く小売・飲食サービス売上高は、同+0.1%(前月同+0.6%)と市場予想中央値同+0.3%(筆者予想同+0.3%)を下回った(7、8月合計0.1%下方修正)。また、GDPの算出に使用されるコントロール・グループ(自動車・ガソリン・建材・飲食店を除く小売・飲食サービス売上高)は、前月比▲0.1%(前月同+0.6%)と市場予想中央値の同+0.3%(筆者予想同+0.4%)に反して減少した(6、7月合計0.1%下方修正)。 小売売上高の基調を判断するうえで重要なコア小売売上高(自動車・ガソリン・建材を除く小売・飲食サービス売上高)は、同+0.1%(同+0.7%)と減速した。しかし、3ヵ月移動平均・3ヵ月前対比年率で+6.3%(前月+6.2%)と高い伸びとなり、小売売上の増加基調は力強さを維持している。四半期でも、7-9月期は前期比年率+6.3%と4-6月期同+5.2%から加速している。以上より、小売売上は、関税政策、移民の取り締まり強化等によって消費者の不安感が高まるなか、堅調さを維持したと判断される。
- 7-9月期の実質個人消費は、価格上昇や節約志向の強まり、悪天候による抑制にもかかわらず、実質給与所得の増加傾向、トランプ関税による大幅な価格上昇懸念を背景とした駆け込み、企業の販促等によって支えられ、前期比年率+3.1%(4-6月期同+2.5%)と加速し、堅調さを保ったと予想される。
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本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
- 桂畑 誠治
かつらはた せいじ
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経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済
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