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2025.09.17
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米国 8月小売が予想を上振れ、基調は力強さを増した
~個人消費の底堅さを示唆~
桂畑 誠治
- 要旨
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- 25年8月の小売・飲食サービス売上高は、前月比+0.6%(前月同+0.6%)と、市場予想中央値(ブルームバーグ集計)の同+0.2%(筆者予想同+0.1%)を大幅に上回ったうえ、6、7月合計で0.2%上方修正された。前年比では、小売・飲食サービス売上高は+5.0%(前月同+4.1%)と加速し、高い伸びを保っている。8月の小売売上は、労働市場の軟化にもかかわらず、実質所得の増加、企業の販促の強化、価格上昇を警戒した購入意欲等を背景に堅調さを維持した。 8月小売売上高が予想を上回る堅調さを示したものの、9月FOMCでの25bpの利下げや、ドットチャートで26年の利下げ回数の小幅増加との予想を変えるものではない。
- 業態別の前月比の動向をみると、家具、薬局、一般小売が減少に転じたほか、その他小売が減少幅を拡大した。また、自動車・同部品、家電、食品・飲料、ガソリンスタンド、衣料品、スポーツ用品・本・趣味用品が鈍化した。一方、建設資材、飲食店が増加に転じたうえ、無店舗小売が加速した。
- 主要13業態のうち、縮小した業態が4業態(前月3業態)に増加したが、拡大した業態が9業態(前月9業態)と多くの業態で拡大した。縮小した4業態は、家具、薬局、一般小売、その他小売。一方、拡大した9業態は、自動車・同部品、食品・飲料、ガソリンスタンド、衣料品、スポーツ用品・本・趣味用品、無店舗小売、家電、建設資材、飲食店。
- 小売売上統計の他の分類では、自動車を除く小売・飲食サービス売上高が、前月比+0.7%(前月同+0.4%)と市場予想中央値同+0.4%(筆者予想同+0.3%)を上回った(6、7月合計0.2%上方修正)。自動車・ガソリンを除く小売・飲食サービス売上高は、同+0.7%(前月同+0.3%)と市場予想中央値同+0.4%(筆者予想同+0.3%)を上回った(6、7月合計0.2%上方修正)。また、GDPの算出に使用されるコントロール・グループ(自動車・ガソリン・建材・飲食店を除く小売・飲食サービス売上高)は、前月比+0.7%(前月同+0.5%)と加速し、市場予想中央値の同+0.4%(筆者予想同+0.4%)を上回った(6、7月合計0.1%上方修正)。
- さらに、小売売上高の基調を判断するうえで重要なコア小売売上高(自動車・ガソリン・建材を除く小売・飲食サービス売上高)は、同+0.7%(同+0.4%)と加速した。6、7月分が合計0.3%上方修正されたこともあり、3ヵ月移動平均・3ヵ月前対比年率で+6.3%(前月+5.1%)と高い伸びに加速、小売売上の増加基調は力強さを増している。四半期でも、7、8月平均は前期比年率+5.8%と4-6月期同+5.2%から加速している。以上より、個人消費は、関税政策、移民の取り締まり強化等によって不安感が高まるなか、底堅く推移していると判断される。
- 7-9月期の実質個人消費は、トランプ関税による大幅な価格上昇懸念、実質給与所得の増加傾向、企業の販促等によって支えられるものの、価格上昇や節約志向の強まり、悪天候による抑制によって、前期比年率+1.8%(4-6月期同+1.6%)と緩やかな拡大が予想される。
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本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
- 桂畑 誠治
かつらはた せいじ
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経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済
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