米国 寒波が25年1月の鉱工業生産を押し上げ

~製造業、鉱業が縮小も、公益が急増~

桂畑 誠治

要旨
  • 25年1月の鉱工業生産は、前月比+0.5%(前月同+1.0%)と市場予想中央値の同+0.3%を上回った(24年8月-12月合計0.2%下方修正)。鉱業が掘削などの縮小等で同▲1.2%(同+2.0%)と減少したほか、製造業が自動車などの不振を受け同▲0.1%(同+0.5%)と市場予想中央値の同+0.1%に反して減少したうえ、24年8月-12月合計で0.3%下方修正された。一方、公益が寒波による暖房需要の増加によって同+7.2%(同+2.9%)と加速し、全体を押し上げた。 製造業では、米民間航空機大手メーカーでのストライキ終了後の12月に主力機種の生産が再開されたことで、航空機・同部品の生産が拡大を続け、1月の航空宇宙・その他輸送機器は前月比+6.0%(同+6.8%)と2ヵ月連続で高い伸びとなった。しかし、自動車・同部品の落ち込みによって、製造業生産は減少した。なお、航空機・同部品は1月の鉱工業生産を+0.2%p押し上げた。
  • 製造業の業種別生産動向を前月比でみると、縮小した業種は、縮小幅の大きい順に、自動車・同部品(▲5.2%)、印刷・同サポート(▲1.8%)、一次金属(▲1.7%)、プラスチック・ゴム(▲1.6%)、加工金属(▲0.2%)、食品・飲料・タバコ(▲0.2%)、一般機械(▲0.1%)、石油・石炭製品(▲0.1%)、電気設備・機器・同部品(▲0.1%)の9業種と前月から変わらなかった。その他耐久財(0.0%)、化学(0.0%)は横ばい。
  • 25年の製造業生産は、トランプ関税による先行き不透明感が続くものの、国内需要の拡大、低い在庫水準等を背景に、前年比+0.5%(24年▲0.5%、23年▲0.5%)と小幅の増加に転じると見込まれる。
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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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