米景気減速も雇用加速、インフレ下げ渋り示唆(25年1月PMI速報)

~25年初の民間需要の拡大ペースが鈍化~

桂畑 誠治

要旨
  • 25年1月のS&Pグローバル米国総合購買担当者指数(PMI)は、52.4(前月55.4)と前月比3.0%ポイント低下し、市場予想中央値(Bloomberg集計)の55.6を大幅に下回った。同統計調査対象企業の活動や民間需要の拡大ペース鈍化が示された。1月総合PMIは、拡大縮小の分岐点である50を24ヵ月連続で上回っているほか、水準も依然高く、米景気が減速したものの堅調さを維持していることを示唆している。
  • 製造業は、50.1(前月49.4)と前月比0.7%ポイント上昇し、拡大に転じた。一方、サービス業は、52.8(前月56.8)と前月比4.0%ポイントと大幅に低下し、拡大ペースが鈍化した。ただし、内外での人の移動の活発化による需要の強まりを背景に24ヵ月連続で拡大縮小の分岐点である50を上回っており、米民間サービス業の活動は堅調さを維持していると判断される。また、新規受注が高い水準を保っているうえ、先行きの楽観的な見方が維持されていることから、サービス業PMIの大幅な低下は一時的な動きと考えられる。
  • 総合新規受注は、54.3(前月55.2)と小幅低下し、需要の拡大ペースの小幅鈍化を示した。また、総合雇用は、53.7 (同51.4)と上昇し、雇用の拡大ペース加速を示した。
  • インフレ関連では、総合投入価格指数が58.5(前月56.0)と上昇したうえ、総合産出価格指数が53.8(同52.1)と上昇し、消費者段階でのインフレ圧力緩和の動きが小休止したことを示した。
  • 1月の総合PMIは、10-12月期の56.0から低下し、25年初に米民間需要の拡大ペースが減速したことを示している。製造業が50.1(10-12月期49.2)と上昇した一方、サービス業が52.8(同56.0)と低下した。
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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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