米国 12月住宅着工は集合の急増を受け予想上振れ

~一戸建ては緩やかな増加基調に回復しつつある~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年12月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は、149.9万戸、前月比+15.8%(前月129.4万戸、前月比▲3.7%)と市場予想中央値(ブルームバーグ集計)の132.7万戸、前月比+3.0%を大幅に上回った(10、11月合計2.7万戸上方修正)。例年よりも温暖な天候や建設中物件の減少、建設業者の先行きに対する楽観的な見方の強まり等を受け大幅に増加した。
  • 12月の住宅着工件数では、着工の基調を示す「一戸建て住宅着工件数」が105.0万戸(前月比+3.3%)と増加した。一戸建て住宅着工件数は、住宅販売が停滞するなか、建設業者の先行きに対する楽観的な見方の強まり等を背景に回復基調を取り戻しつつある。また、「集合住宅の着工件数」は、44.9万戸(前月比+61.5%)と前月の落ち込みの反動等によって急増した。
  • 12月の住宅建設許可件数(季節調整済み、年率換算)は、148.3万戸、前月比▲0.7%(前月149.3万戸、前月比+5.2%)と減少したが、市場予想中央値の146.0万戸、前月比▲2.2%を上回った(10、11月合計1.2万戸下方修正)。一戸建て住宅が99.2万戸、前月比+1.6%と建設業者の先行きに対する楽観的な見方の強まり等を背景に増加傾向を維持した一方、集合住宅が49.1万戸、前月比▲5.0%と前月の急増の反動もあり減少した。
  • 今後は、モーゲージ金利の上昇が抑制要因となるものの、雇用・所得拡大の継続、企業の販促等によって、住宅販売の持ち直しが見込まれる。このような中、住宅着工件数は緩やかなペースで回復すると予想される。25年に住宅販売がモーゲージ金利の低下、雇用・所得の拡大等を背景に同+0.6%と小幅増加し、住宅着工は在庫率の低下等もあり、同+1.2%の増加が予想される。
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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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