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2025.01.14
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米国 労働市場は軟化傾向も堅調さ維持(12月雇用統計)
~FRBは25年1月FOMCで政策金利を据え置く見込み~
桂畑 誠治
- 要旨
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- 24年12月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月差+25.6万人に加速したうえ、失業率が4.1%に低下したことから、金融市場ではFRBの追加利下げがさらに後ずれするとの見方を強めた。25年1月のFOMCでFRBは、景気や労働市場が堅調さを維持するなか、インフレの下げ渋りを背景に、政策金利を据え置くと予想される。
- 12月の雇用統計を受け、FF金利先物市場では、25年1月FOMCでの据え置きの織り込み度合いが96.8%に上昇し、25bpの利下げの織り込みが3.2%に低下したほか、25年末のFFレート誘導目標が4.06%と上昇した。雇用統計公表後、2、10年国債利回りが上昇し、ドルは対円、対ユーロで強含み、主要株価指数は水準を切り下げた(P5参照)。その後、ドルは対円で日銀の利上げ観測もあってドル安に転じた。
- 12月の非農業部門雇用者数(事業所調査)が前月差+25.6万人(前月同+21.2万人)と加速し、市場予想中央値(ブルームバーグ集計)の同+16.5万人(筆者予想同+18.2万人)を上回った(10、11月合計で0.86万人下方修正)。また、雇用の増加基調は、3カ月移動平均で前月差+17.0万人(前月同+17.0万人)、6ヵ月移動平均で前月差+16.5万人(同+14.2万人)と、24年前半の同+20.7万人ペースから鈍化したものの、堅調なペースで安定している。
- 民間部門では、医療・社会支援が前月差+6.95万人と、強い需要や人手不足を背景に引き続き最大の増加となったほか、小売業が需要の拡大するなかで前月減少した反動で同+4.34万人と大幅に増加した。また、需要の堅調な飲食店が同+2.98万人、保険が同+1.33万人、教育サービスが同+1.11万人、情報産業が同+1.0万人と高い伸びとなった。
- このような中、平均時給は、前月比+0.3%(前月同+0.4%)と鈍化し、市場予想中央値(筆者予想+0.3%)と一致したものの、前年同月比では+3.9%(前月+4.0%)と低下し、市場予想中央値+4.0%(筆者予想+4.0%)を下回った。22年3月の前年同月比+5.9%をピークとした低下傾向が持続している。
- 12月の失業率(U3、家計調査)は、4.1%(前月4.2%)と低下し、市場予想中央値の4.2%(筆者予想4.3%)を下回った。労働参加率は62.5%(同62.5%)とほぼ変わらず低い水準にとどまった。また、「失業率(U3)」に“現在は職探しをしていないが過去1年間に求職活動を行った人“と”正規雇用を探しているがパートタイムで働いている人“を失業者に加えた「広義失業率(U6)」は、7.5%(前月7.7%)と低下した。失業率は、23年4月の3.4%をボトムに緩やかに上昇しているが、依然として4%台前半の低い水準にとどまっており、良好な労働環境が持続している。
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本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
- 桂畑 誠治
かつらはた せいじ
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経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済
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