米国 11月CB消費者マインドは利下げを受け改善

~現状、期待がともに上昇~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年11月のCB消費者信頼感指数は、111.7(前月109.6:改定前108.7)と市場予想中央値の111.8を下回ったものの、前月比+2.1ポイント上昇した。現状指数が140.9(前月136.1:改定前138.0)と前月比+4.8ポイント上昇したほか、期待指数が92.3(前月91.9:改定前89.1)と同+0.4ポイント上昇した。11月のCB消費者信頼感指数では、現状について景気の強まりや労働市場の改善を示唆しており、早急な利下げの必要ないことを示している。また、将来に関して、FRBの利下げを受けて消費者が景気、雇用、収入増への楽観的な見方を強めており、全体として個人消費の堅調持続を示唆している。
  • 現状指数の構成項目では、「景気」、「雇用」がプラス幅を拡大した。現在の景気に対する判断(「良い」-「悪い」)が+6.0(前月+5.3)とプラス幅を拡大し、現在の景気に対する楽観的な見方を強めた。また、現在の雇用機会に対する判断(「充分」-「困難」)は+18.2(前月+16.5)とプラス幅を拡大しており、現在の労働市場に対する楽観的な見方が強まった。
  • 期待指数の構成項目では、「収入」がプラス幅を縮小した一方、「景気」、「雇用」がプラス幅を拡大した。6ヵ月後の収入に対する見方(「増加する」-「減少する」)は、+7.2(前月+7.7)とプラス幅を縮小し、収入に対する楽観的な見方を弱めた。一方、6ヵ月後の景気に対する見方(「良くなる」-「悪くなる」)は、+8.3(前月+8.1)とプラス幅を拡大し、景気の先行きに対する楽観的な見方を強めた。また、6ヵ月後の雇用に対する見方(「多くなる」-「少なくなる」)は+3.9(前月+2.2)とプラス幅を拡大、雇用の先行きに対する楽観的な見方を強めた。
  • 25年前半のCB消費者信頼感調査では、利下げ期待を受けた市場金利の低下や、景気の先行きに対する楽観的な見方等が、期待指数の上昇に繋がる可能性が高い。一方、高い政策金利や信用状況の引き締まり、コスト増加等による景気の減速、労働需給の一段の緩和を背景に、現状指数が低下すると見込まれる。この結果、CB消費者信頼感指数は100程度に低下し、個人消費の緩やかな拡大の一因になると予想される。
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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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