米景気堅調も雇用鈍化、インフレ圧力緩和(11月PMI速)

~民間需要はサービス主導で堅調さ維持~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年11月のS&Pグローバル米国総合購買担当者指数(PMI)は、55.3(前月54.1)と前月比1.2%ポイント上昇し、市場予想中央値(Bloomberg集計)の54.3(筆者予想53.9)を上回った。同統計調査対象企業の活動や民間需要の拡大ペースが加速したことが示された。11月総合PMIは、拡大縮小の分岐点である50を22ヵ月連続で上回ったうえ、水準も高く、米景気が堅調さを維持していることを示唆している。
  • 製造業は、48.8(前月48.5)と前月比0.3%ポイント上昇し、縮小ペースの鈍化が示された。また、サービス業は、57.0(前月55.0)と前月比2.0%ポイント上昇し、高い水準を維持、速いペースでの拡大継続を示した。内外での人の移動の活発化による需要の強まりを背景に22ヵ月連続で拡大縮小の分岐点である50を上回ったうえ、米民間サービス業の活動が好調さを維持していることが示された。
  • 総合新規受注は、54.9(前月52.8)と上昇し、需要の拡大ペースが加速したことを示した。一方、総合雇用は、49.0 (同49.5)と小幅低下し、雇用の縮小幅拡大が示された(雇用統計では雇用の増加ペース鈍化)。
  • インフレ関連では、総合投入価格指数が56.7(前月58.2)と低下したうえ、総合産出価格指数が50.8(同52.1)と均衡水準付近に低下し、消費者段階でのインフレ圧力の弱まりを示した。
  • 10-12月期(10、11月平均)の総合PMIは、54.7と7-9月期の54.3から上昇しており、10-12月期に米民間需要の拡大ペースが加速していることを示している。製造業が48.6(7-9月期48.3)と上昇に転じたほか、サービス業が56.0(7-9月期55.3)と上昇し高い水準を維持している。米民間需要は、サービスのけん引で、堅調さを維持している。
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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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