米国 予想通りコアCPIは下げ渋り(10月CPI)  

~FF先物は12月FOMCでの25bp利下げ織り込みを強め25年末のFF金利水準低下~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年10月の消費者物価(総合)は、前月比+0.2%(前月同+0.2%)と市場予想中央値と一致した(筆者予想同+0.2%)。ガソリン等が小幅の下落にとどまったことでエネルギーが前月比▲0.0%(同▲1.9%)と下落幅を縮小した一方、食品が肉、卵等の下落、外食の伸び鈍化によって前月比+0.2%(前月同+0.4%)と低下したほか、エネルギー・食品を除く消費者物価(CPIコア)が同+0.3%(同+0.3%)と市場予想中央値と一致した(筆者予想同+0.3%)。CPIコアの上昇率が若干高いものの、中古車、ホテルなどが港湾ストや相次ぐハリケーン襲来の影響等によって一時的に押し上げられたとみられる。
  • 予想通りのCPI統計を受け、FF金利先物が織り込む12月17,18日のFOMCでの25bpの利下げの可能性は、約79%と前日の約59%から上昇した。また、FF金利先物が示す25年末のFFレートの水準は、約3.8%(前日約3.9%)に低下した。
  • CPIコアでは、財コアが前月比+0.0%(前月同+0.2%)と横ばいに低下したほか、サービスコアが同+0.3%(同+0.4%)と低下した。
  • CPIコアの上昇モメンタムをみると、6ヵ月前対比年率で+2.6%(前月+2.6%)と依然高い伸びにとどまっているが、低下傾向を辿っている。3ヵ月前対比年率で+3.6%(前月+3.1%)と再上昇しており、短期的にインフレ圧力が再燃しているものの、港湾ストや相次ぐハリケーン襲来の影響等によって押し上げられたとみられ、今後落ち着きを取り戻すと考えられる。
  • 前年同月比の動きをみると、総合が+2.6%(前月+2.4%)と上昇し市場予想中央値と一致した(筆者予想+2.5%)。食品が+2.1%(同+2.3%)と低下した一方、エネルギーが▲4.9(同▲6.8%)と下落幅を縮小したほか、CPIコアが+3.3%(同+3.3%)と市場予想中央値(筆者予想+3.3%)と一致したが、+3.33%(同+3.31%)と小幅上昇した。CPIコアでは、財コアが▲1.00%(前月▲0.96%)と下落幅を拡大した一方、サービスコアが+4.8%(同+4.7%)と上昇した。
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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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