- HOME
- レポート一覧
- 経済指標レポート(Indicators)
- 米国9月住宅着工・許可は集合住宅の停滞で足踏み
- US Indicators
-
2024.10.21
米国経済
景気指標(米国)
住宅指標(米国)
投資指標(米国)
その他指標(米国)
米国9月住宅着工・許可は集合住宅の停滞で足踏み
~今後は金利低下を受け回復基調へ~
桂畑 誠治
- 要旨
-
-
24年9月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は、135.4万戸、前月比▲0.5%(前月136.1万戸、前月比+7.8%)と市場予想中央値(ブルームバーグ集計)の135.0万戸、前月比▲0.4%(筆者予想128.8万戸)を上回った(7、8月合計3.0万戸上方修正)。
-
9月の住宅建設許可件数(季節調整済み、年率換算)は、142.8万戸、前月比▲2.9%(前月147.0万戸、前月比+4.6%)と減少に転じ、市場予想中央値の146.0万戸、前月比▲0.7%(筆者予想142.6万戸)を下回った(7、8月合計0.5万戸下方修正)。
-
今後、FRBの利下げ継続によって、モーゲージ金利が低下するほか、雇用・所得拡大の継続、企業の販促等によって、住宅販売の持ち直しが見込まれる。このような中、住宅着工件数は緩やかなペースで回復すると予想される。
-
-
24年9月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は、135.4万戸、前月比▲0.5%(前月136.1万戸、前月比+7.8%)と市場予想中央値(ブルームバーグ集計)の135.0万戸、前月比▲0.4%(筆者予想128.8万戸)を上回った(7、8月合計3.0万戸上方修正)。9月の住宅着工件数では、着工の基調を示す「一戸建て住宅着工件数」が102.7万戸(前月比+2.7%)と金利低下等による需要回復期待によって、2ヵ月連続で増加した。一戸建て住宅着工件数は、建設業者の先行きに対する楽観的な見方の強まり等を背景に回復基調を取り戻しつつある。一方、「集合住宅の着工件数」が大統領選挙の不透明感、人手不足、悪天候等を背景とした着工の先送りによって32.7万戸(前月比▲9.4%)と2ヵ月連続の大幅減少となり、全体を押し下げた。
-
9月の住宅建設許可件数(季節調整済み、年率換算)は、142.8万戸、前月比▲2.9%(前月147.0万戸、前月比+4.6%)と減少に転じ、市場予想中央値の146.0万戸、前月比▲0.7%(筆者予想142.6万戸)を下回った(7、8月合計0.5万戸下方修正)。一戸建て住宅が97.0万戸、前月比+0.3%と建設業者の先行きに対する楽観的な見方の強まり等を背景に3ヵ月連続で増加した一方、集合住宅が45.8万戸、前月比▲8.9%と許可済み未着工件数の高止まりもあり、大幅に減少した。
-
今後、FRBの利下げ継続によって、モーゲージ金利が低下するほか、雇用・所得拡大の継続、企業の販促等によって、住宅販売の持ち直しが見込まれる。このような中、住宅着工件数は緩やかなペースで回復すると予想される。24年に住宅販売が前年比▲0.9%(23年同▲16.7%)、住宅着工は同▲4.4%(23年同▲8.4%)と減少幅を縮小すると見込まれる。25年の住宅販売は、モーゲージ金利の一段の低下、雇用・所得の拡大等を背景に同+0.7%と増加に転じ、住宅着工は在庫率の低下等を受け、同+5.2%と増加に転じると予想される。
桂畑 誠治
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
- 桂畑 誠治
かつらはた せいじ
-
経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済
執筆者の最近のレポート
-
FRBの次の一手はインフレ次第、高止まりなら利上げへ ~「語らない」ウォーシュ新議長の誕生で、議事録の重要性が急上昇~
金融市場
桂畑 誠治
-
米国:非製造業は小幅鈍化も堅調な国内需要が下支え(6月ISM) ~地政学リスクの緩和も根強いインフレ圧力~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国:雇用者数が減速も失業率は低下(26年6月雇用統計) ~トランプ2.0の供給制約と根強い労働需要を背景に、失業率は低位安定~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国:不確実性下の前倒し発注が指数を下支え(6月ISM製造業) ~コスト増圧力は根強いが、6カ月連続の拡大圏維持~
米国経済
桂畑 誠治
-
ウォーシュFRB議長、インフレリスクの緩和を示唆 ~引き続きフォワードガイダンスを示さず~
金融市場
桂畑 誠治
関連テーマのレポート
-
米国:非製造業は小幅鈍化も堅調な国内需要が下支え(6月ISM) ~地政学リスクの緩和も根強いインフレ圧力~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国:雇用者数が減速も失業率は低下(26年6月雇用統計) ~トランプ2.0の供給制約と根強い労働需要を背景に、失業率は低位安定~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国:不確実性下の前倒し発注が指数を下支え(6月ISM製造業) ~コスト増圧力は根強いが、6カ月連続の拡大圏維持~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国:6月CB消費者信頼感は先行き期待で微増も低い水準 ~和平合意への期待が支えるも、足元のインフレ警戒が重石に~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国: 1-3月期GDP確報後の2026年の景気・金利展望 ~「底堅い成長」と「根強いインフレ」のもとFRBはタカ派寄りのスタンス維持へ~
米国経済
桂畑 誠治