米国9月住宅着工・許可は集合住宅の停滞で足踏み

~今後は金利低下を受け回復基調へ~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年9月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は、135.4万戸、前月比▲0.5%(前月136.1万戸、前月比+7.8%)と市場予想中央値(ブルームバーグ集計)の135.0万戸、前月比▲0.4%(筆者予想128.8万戸)を上回った(7、8月合計3.0万戸上方修正)。

  • 9月の住宅建設許可件数(季節調整済み、年率換算)は、142.8万戸、前月比▲2.9%(前月147.0万戸、前月比+4.6%)と減少に転じ、市場予想中央値の146.0万戸、前月比▲0.7%(筆者予想142.6万戸)を下回った(7、8月合計0.5万戸下方修正)。

  • 今後、FRBの利下げ継続によって、モーゲージ金利が低下するほか、雇用・所得拡大の継続、企業の販促等によって、住宅販売の持ち直しが見込まれる。このような中、住宅着工件数は緩やかなペースで回復すると予想される。

  • 24年9月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は、135.4万戸、前月比▲0.5%(前月136.1万戸、前月比+7.8%)と市場予想中央値(ブルームバーグ集計)の135.0万戸、前月比▲0.4%(筆者予想128.8万戸)を上回った(7、8月合計3.0万戸上方修正)。9月の住宅着工件数では、着工の基調を示す「一戸建て住宅着工件数」が102.7万戸(前月比+2.7%)と金利低下等による需要回復期待によって、2ヵ月連続で増加した。一戸建て住宅着工件数は、建設業者の先行きに対する楽観的な見方の強まり等を背景に回復基調を取り戻しつつある。一方、「集合住宅の着工件数」が大統領選挙の不透明感、人手不足、悪天候等を背景とした着工の先送りによって32.7万戸(前月比▲9.4%)と2ヵ月連続の大幅減少となり、全体を押し下げた。

  • 9月の住宅建設許可件数(季節調整済み、年率換算)は、142.8万戸、前月比▲2.9%(前月147.0万戸、前月比+4.6%)と減少に転じ、市場予想中央値の146.0万戸、前月比▲0.7%(筆者予想142.6万戸)を下回った(7、8月合計0.5万戸下方修正)。一戸建て住宅が97.0万戸、前月比+0.3%と建設業者の先行きに対する楽観的な見方の強まり等を背景に3ヵ月連続で増加した一方、集合住宅が45.8万戸、前月比▲8.9%と許可済み未着工件数の高止まりもあり、大幅に減少した。

  • 今後、FRBの利下げ継続によって、モーゲージ金利が低下するほか、雇用・所得拡大の継続、企業の販促等によって、住宅販売の持ち直しが見込まれる。このような中、住宅着工件数は緩やかなペースで回復すると予想される。24年に住宅販売が前年比▲0.9%(23年同▲16.7%)、住宅着工は同▲4.4%(23年同▲8.4%)と減少幅を縮小すると見込まれる。25年の住宅販売は、モーゲージ金利の一段の低下、雇用・所得の拡大等を背景に同+0.7%と増加に転じ、住宅着工は在庫率の低下等を受け、同+5.2%と増加に転じると予想される。

桂畑 誠治


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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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