予想上回る9月米雇用統計で50bpの利下げ織り込みゼロ

~9月雇用統計は労働市場の秩序だった減速を示す~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年9月の雇用統計では、非農業部門雇用者数の増加ペースが市場予想を上回ったほか、失業率が4.1%に低下、平均時給の上昇率が予想を上回るなど、労働市場が急激な悪化を回避し、緩やかに減速していることを示した。また、インフレが鈍いながらも低下傾向を辿っていることから、FRBは11月のFOMCで25bpの利下げを実施すると予想される。
  • FF金利先物は、雇用統計公表後に11月FOMCでの50bpの利下げの織り込み度合いを0%と前日の32%から低下し、25bpの利下げの織り込みが97.4%と前日の67%から上昇した。また、25年末のFFレート誘導目標が3.3%程度と前日の約3.1%から上方シフトした。 雇用統計公表後、2、10年国債利回りが上昇し、ドルは対円、対ユーロで強含んだ。主要株価指数は水準を切り上げた(P5参照)。
  • 9月の非農業部門雇用者数(事業所調査)が前月差+25.4万人(前月同+15.9万人)と加速し、市場予想中央値(ブルームバーグ集計)の同+15.0万人(筆者予想同+15.2万人)を上回った。7、8月合計で7.2万人上方修正されたこともあり、3カ月移動平均では前月差+18.6万人(前月同+14.0万人)と加速した。ただし、年初のような勢いはなく、鈍化している。また、6ヵ月移動平均では、前月差+16.7万人(前月同+17.6万人)と減速している。これらは、米経済成長が巡航速度に鈍化しつつあることを示している。

グラフなど詳細につきましては本文をご覧ください。

桂畑 誠治


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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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