米国 8月小売売上は個人消費の堅調さを示す   

  ~7-9月期の実質個人消費は前期比年率+3%台に加速へ~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年8月の小売・飲食サービス売上高は、前月比+0.1%(前月同+1.1%)と市場予想中央値(ブルームバーグ集計)の同▲0.2%に反して増加した(筆者予想同+0.2%)。7月に高い伸びとなった後にもかかわらず、拡大を続けた。
  • 前月に高い伸びとなった自動車・同部品、家具、家電、一般小売のほか、価格値下がりの影響を受けたガソリンスタンド、悪天に備えた買いだめの反動で食品・飲料、例年よりも高い気温で衣料品が減少に転じた。一方、スポーツ用品・本・趣味用品、その他小売、無店舗小売が増加に転じた。
  • 小売売上高の基調を判断するうえで重要なコア小売売上高(自動車・ガソリン・建材を除く小売・飲食サービス売上高)は、前月比+0.2%(前月同+0.4%)と減速した。ただし、コア小売売上高は、6、7月合計で0.1%上方修正されたほか、3ヵ月移動平均・3ヵ月前対比年率で+4.9%(前月+4.3%)とプラス幅を拡大、7-9月期も前期比年率+4.3%と4-6月期の同+3.1%から加速しており、堅調さを維持した。
  • 7-9月期の実質個人消費は、政策への懸念の強まりや先行き不安の高まり、節約志向の強まりなどの影響を受けながらも、実質給与所得の増加、企業の販促、資産効果等を背景に、前期比年率+3.3%(4-6月期同+2.9%)と堅調さを維持すると予想される。

グラフなど詳細につきましては本文をご覧ください。

桂畑 誠治


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。

桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

執筆者の最近のレポート

関連テーマのレポート

関連テーマ