米国8月CPIコアの上振れで9月50bp利下げ期待低下

 ~CPIコアの短期的な上昇モメンタムは再上昇も低い水準~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年8月の消費者物価(総合)は、前月比+0.2%(前月同+0.2%)と市場予想中央値と一致した(筆者予想同+0.2%)。食品が前月比+0.1%(前月同+0.2%)と低下したほか、ガソリンの下落などによりエネルギーが前月比▲2.0%(同+0.0%)と下落に転じた一方、エネルギー・食品を除く消費者物価(CPIコア)が同+0.3%(同+0.2%)と上昇し、市場予想中央値の同+0.2%を上回った(筆者予想同+0.2%)。
  • 8月CPIコアが予想を上回ったことを受け、FF先物の示す9月FOMCでの50bpの利下げの可能性は15.0%(前日34.0%)に低下し、25bpの利下げの可能性は85.0%(前日66.0%)に上昇した。CPI統計公表直後、9月の50bpの利下げ観測がさらに後退したことを受け、2、10年国債利回りは上昇し、ドルは主要通貨に対して強含み、株価は下落した(P5参照)。
  • CPIコアの上昇モメンタムをみると、6ヵ月前対比年率で+2.7%(前月+2.8%)と依然高い伸びにとどまっているが、低下傾向を辿っている。また、3ヵ月前対比年率で+2.1%(前月+1.6%)と再び上昇したが、低い伸びにとどまっており、短期的なインフレ圧力の緩和傾向は維持されている。インフレが2%の目標に向けて低下を続けるとFRBが確信できる状況に近づく動きは継続していると判断される。 8月のCPI統計では、CPIコアが上振れたものの単月の動きであるほか、インフレ低下のモメンタムが維持されていることから、景気や労働市場が緩やかな減速基調を辿るもと、FRBは9月に25bpの利下げを実施すると予想する。

グラフなど詳細につきましては本文をご覧ください。

桂畑 誠治


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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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