米国 住宅着工は予想上振れも調整持続(24年6月)

~許可件数も増加したが低い水準~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年6月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は、135.3万戸、前月比+3.0%(前月131.4万戸、前月比▲4.6%)と市場予想中央値(ブルームバーグ集計)の130.0万戸、前月比+1.8%(筆者予想130.8万戸)を上回ったうえ、4、5月合計で6.2万戸上方修正された。 6月の住宅着工件数では、完成件数の増加によって、「集合住宅の着工件数」が37.3戸(前月比+19.6%)と増加し、全体を押し上げた。ただし、高い金利や人手不足の影響等で着工の基調を示す「一戸建て住宅着工件数」が98.0万戸(前月比▲2.2%)と減少傾向を辿っており、住宅着工件数は緩やかな調整を続けていると判断される。
  • 今後、9月に利下げが開始されても漸進的なぺースが予想され、モーゲージ金利の鈍い低下が続く一方、雇用・所得拡大の継続、企業の販促等によって、住宅販売は底堅く推移しよう。このような中、住宅着工件数は在庫不足もあり緩やかな回復の動きを再開すると予想される。24年の住宅販売は前年比+0.4%(23年同▲16.7%)と小幅の増加に転じ、住宅着工は同▲1.8%(23年同▲8.4%)と減少幅を縮小すると見込まれる。
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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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