米国 良好な6月小売売上統計で景気悪化懸念後退   

 ~サイバー攻撃で下振れた自動車など一部を除き多くの業態が拡大~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年6月の小売・飲食サービス売上高は、前月比▲0.0%(前月同+0.3%)と鈍化したが、市場予想中央値(ブルームバーグ集計)の同▲0.3%(筆者予想同▲0.4%)を上回ったうえ、4、5月合計で0.2%上方修正された。6月小売売上高では、サイバー攻撃による自動車ディーラーのシステム障害によって、自動車販売が落ち込んだほか、価格下落の影響でガソリンスタンドの販売減少が続いたものの、多くの業態が拡大した。6月の小売売上統計は、総じて良好な内容だった。金融市場では、市場予想を上回り良好だった小売売上統計の公表直後、2、10年国債利回りが上昇し、ドルは円、ユーロに対して強含んだ。また、株価は上昇した。
  • 4-6月期の実質個人消費は、サイバー攻撃による自動車ディーラーでのシステム障害のほか、政策への懸念の強まりや先行き不安の高まりによる消費者マインドの低下、節約志向の強まりなどの影響を受けながらも、実質給与所得の増加、企業の販促、資産効果等を背景に、前期比年率+2.0%(1-3月期同+1.5%)に持ち直したと予想される。
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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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