米国 4月CPIが概ね予想通り低下し利下げ期待強まる  

 ~ただし、CPIコアの上昇モメンタムは依然強い~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年4月の消費者物価(総合)は、前月比+0.313%(前月同+0.378%)と低下し、市場予想中央値+0.4%(筆者予想同+0.4%)を下回った。ガソリンなどエネルギーが前月比+1.1%(同+1.1%)と同率の伸びにとどまった一方、食品が前月比0.0%(前月同+0.1%)と低下したほか、エネルギー・食品を除く消費者物価(CPIコア)が同+0.292%(同+0.359%)と小幅低下し、市場予想中央値の同+0.3%(筆者予想同+0.3%)と一致した。
  • 4月CPIコアが予想通り前月から低下したことを受け、9月FOMCでの25bpの引き下げの可能性が52.7%(同50.5%)に上昇、据え置きが24.7%(前日34.9%)に低下した。FRBの利下げ期待の高まりを受け、2、10年国債利回りは低下、株価は上昇し最高値を更新した。ドルは主要通貨に対して弱含んだ。
  • もっとも、CPIコアの上昇モメンタムをみると、3ヵ月前対比年率で+4.1%(前月+4.5%)と小幅低下したが、高い伸びにとどまっており、短期的なインフレ圧力は強いまま。また、6カ月前対比年率で+4.0%(前月+3.9%)と上昇しており、中期的なインフレ圧力は再び強まっており、現状ではインフレが2%の目標に向けて低下を続けるとFRBが確信できる状況に至っていない。

図表など詳細につきましては本文をご覧ください。

桂畑 誠治


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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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