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2024.04.06
米国経済
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強い3月米雇用統計を受け市場の利下げ期待後退
~雇用者数の大幅増、低い失業率も、賃金上昇率は鈍化しサービスコアの低下を示唆~
桂畑 誠治
- 要旨
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- 24年3月の雇用統計では、非農業部門雇用者数(事業所調査)が前月差+30.3万人(前月同+27.0万人)と加速し、市場予想中央値(ブルームバーグ集計)の前月差+21.4万人(筆者予想同+22.8万人)を上回った。3月の失業率(U3、家計調査)は、3.8%(前月3.9%)と低下し、市場予想中央値(ブルームバーグ集計)と一致した(筆者予想3.7%)。自然失業率と推計される4.1%を依然として下回っている。
- FF先物が示す5月FOMCでの据え置きの可能性は98.2%(前日89.0%)に上昇、25bpの引き下げの可能性が1.8%(前日11.0%)に低下した。6月FOMCでは据え置きが42.8%(前日34.2%)に上昇し、25bpの引き下げが56.1%(59.1%)に低下した。
- FRBは、景気・労働市場が堅調に推移する下でも、コアインフレ低下の確信が強まれば、引き締め過ぎによる景気悪化を回避するために政策金利の水準調整を行う可能性が高い。PCEコアデフレーターは、24年2月に前年同月比+2.8%と2%のインフレ目標を大幅に上回っているが、4月にFOMC参加者の24年10-12月期予想の前年比+2.6%まで低下するとみられることから、FRBは24年6月に段階的な利下げを開始すると予想される。
図表を含めた詳細についてはPDFをご覧ください。
桂畑 誠治
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
- 桂畑 誠治
かつらはた せいじ
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経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済
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