- Market Flash
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2022.09.13
金融市場
マーケット見通し
株価
為替
金利
1,工作機械受注が教えてくれる景況感 2,予想インフレ率低下という朗報(NY連銀調査)
藤代 宏一
- 要旨
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- 日経平均は先行き12ヶ月28,000程度で推移するだろう。
- USD/JPYは先行き12ヶ月133程度で推移するだろう。
- 日銀は、現在のYCCを少なくとも2023年4月までは維持するだろう。
- FEDは、2022年は毎FOMCで利上げを実施。利下げは23年後半以降だろう。
金融市場
- 前日の米国株は上昇。NYダウは+0.7%、S&P500は+1.1%、NASDAQは+1.3%で引け。VIXは25.5へと上昇。
- 米金利カーブはベア・スティープ化。債券市場の予想インフレ率(10年BEI)は2.420%(▲0.8bp)へと低下。実質金利は0.933%(+5.4bp)へと上昇。
- 為替(G10)はJPYが最弱。USD/JPYは142後半へと上昇。コモディティはWTI原油が87.8㌦(+1.0㌦)へと上昇。銅は7955.5㌦(+99.0㌦)へと上昇。金は1730.8㌦(+12.0㌦)へと上昇。
注目点①
- 工作機械受注統計(日本工作機械工業会)によると8月の受注額(原数値)は1394億円であった。筆者作成の季節調整値は前月比+6.3%、1532億円と3ヶ月ぶりに増加したが、3ヶ月平均値は減少傾向にある。前年比伸び率(原数値)も+10.7%へと拡大したが、大きくみれば鈍化傾向にありマイナス圏突入が視野に入る状況に変化はない。国内向けは季節調整済み前月比+5.9%、前年比+16.3%。外需は季節調整済み前月比+6.6%、前年比+7.7%であった。外需は円安による嵩上げ効果が効いている点に注意。
- 工作機械受注は、そのサイクルが世界経済の包括的指標であるOECD景気先行指数と連動するほか、アナリストの業績予想(TOPIX予想EPS)とも一定の連動性を有する。OECD景気先行指数を地域別にみるとアジアは日本が横ばいを維持する反面、中国や韓国は減速傾向にある。そうした中で米国と欧州は共に下を向いている。高インフレによる混乱で欧米景気が減速するなか、中国は厳格なコロナ規制により経済活動が阻害されており世界的に需要が抑制されている。工作機械受注はこうした海外景気の風向きの悪さと一致しているようにみえ、そうした下で日本企業の業績見通しは慎重化している。工作機械は、決して大きくはない業界規模でありながらその受注動向は世界経済のトレンドを掴むうえで有用と言える。
- そこで受注サイクルの位置取りを確認するために縦軸に工作機械受注の水準(36ヶ月平均からの乖離)、横軸に方向感(6ヶ月前比)をとった循環図をみると、現在は右上領域を左方向に進んでおり、受注増加の終盤にあると判断され、間もなく減少局面入りが予想される。過去の経験則に従うなら、今後受注は高水準を維持しつつも、左方向へ下向きのカーブを描く。それは株式市場で業績の頭打ち感が強く警戒される時間帯に一致することが多い。関連銘柄が多く含まれるTOPIX機械株は既に停滞感を強めているが、今後も下向きのリスクに注意が必要だろう。
注目点②
- NY連銀が発表した8月の予想インフレ率は大幅に低下。高インフレが定着し、それに応じてFedの金融引き締めが長期化するとの懸念を和らげる結果であった。1年先は5.75%、3年先は2.76%へと低下。ガソリン価格の影響を受けやすい指標ゆえにぶり返しは要注意だが、今晩発表の8月総合CPIが予想通り減速すれば、インフレ沈静化を示すデータが増加することになる。11月FOMCにおける利上げ幅縮小観測を高めるだろう。

藤代 宏一
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。

















