- HOME
- レポート一覧
- ビジネス環境レポート
- 【1分解説】リスク分散効果とは?
リスク分散効果とは、異なるリスクを同時に持つことで、個々のリスク量の単純な合計より全体のリスク量が小さくなる効果のことです。
異なるリスクは必ずしも同時には現実化しないことを利用したものです。スポーツチームが複数の便に分乗して移動するのもリスク分散効果の活用ですが、資産運用分野では資産価格の変動を抑えるための分散投資という形で用いられます。
例えば異なる業種で同程度株価が変動するA株とB株があるとき、A株の株価が下がっても、B株は逆に値上がりするかもしれません。従って、A株とB株を100万円分ずつ持つほうが、A株を200万円分持つより、資産価値の変動幅、すなわちリスクが小さくなります。
ただし、リスク分散効果を得るには、リスクが互いに連動しないことが重要です。分散投資の例では、各資産のリスクを把握し、異なる性質のリスクを持つ資産を組み合わせなければなりません。またリスク分散効果でリスクがなくなるわけではありません。
企業の多国籍化や国際取引の増加などにより、世界のビジネスや市場は連動する傾向にあり、リスク分散効果を得るのが難しくなっています。資産運用でオルタナティブ資産が注目されるのも、上場証券と異なるリスクを持つ資産への投資でリスク分散効果が期待できることが、一つの理由と考えられます。
この解説は2026年7月時点の情報に基づいたものです。
重原 正明
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一ライフ資産運用経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。