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【1分解説】安保三文書とは?(国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画)

石附 賢実

  音声解説

安保三文書(以下、三文書)とは、安全保障に関する最上位の政策文書である「国家安全保障戦略」(NSS)、目標を達成するためのアプローチを包括的に示す「国家防衛戦略」(NDS)、具体的な装備・人員・財源を定める「防衛力整備計画」(DBP)を指します。現行の三文書は2022年12月に策定され、NSSにおいて2027年度に向けてGDP比2%水準の防衛費を目指すことが明記されました。これに対し、高市総理は2025年10月24日の所信表明で、厳しい安全保障環境に鑑みて、2025年度中に2%水準を前倒しで措置し、来年中の三文書改定を目指し検討を開始すると明言しています。

以下、現行の三文書について簡単に説明します。NSSは、基本原則・安全保障環境の認識と、中長期の目標を総合的に定めています。外交・防衛に加え、経済安全保障、科学技術、サイバーや宇宙など、日本が優先して取り組む指針を示しています。

NSSの指針の下、NDSは、「どう備え・どう運用するか」を具体化する戦略文書です。スタンド・オフ防衛、無人アセットなど重視する能力を整理しています。

DBPは、NDSで示された必要戦力を「いつ・どれだけ・どう整えるか」に落とし込む実行計画で、5年間の整備規模・主要事業・所要経費などを定めています。報道等でよく聞かれる「5年間の防衛関係経費43兆円」という数字もDBPに記載されています。

この解説は2025年11月時点の情報に基づいたものです。

石附 賢実


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

石附 賢実

いしづき ますみ

取締役 総合調査部長
専⾨分野: 経済外交、安全保障

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