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- 【1分解説】ヤルタ2.0(新ヤルタ会談)とは?
ヤルタ2.0(新ヤルタ会談)とは、第二次世界大戦末期のヤルタ会談を念頭に、ウクライナの停戦交渉をはじめとした昨今の混迷した国際情勢のなかで、米中露といった大国が主導する新たな国際秩序の形成を示唆する言葉です。1945年のヤルタ会談では米英ソの三国が第二次世界大戦後の勢力圏について合意しています。
ヤルタ2.0は主にロシアのメディアで使われ始めたとされています。ロシアはウクライナや欧州諸国を停戦交渉から排除し、米露間で直接交渉を進めることを模索しています。米国は、「アメリカ・ファースト」の外交路線のもと他国の主権に干渉し経済的威圧を辞さないなど、ヤルタ2.0の思想観と共鳴する部分が見られます。
しかし、ヤルタ2.0の実現性には疑問が残ります。欧州諸国やウクライナは、自らが排除された形で大国間の合意が進むことに強く反発しています。米中間は競争関係にありますし、ロシアは核戦力こそ大きいものの、それ以外の軍事力や経済力では米中に劣ります。さらに、現代においてはグローバルな相互依存関係が進んでおり、大国だけで秩序を決定することは非現実的との見方も引き続き根強い状況です。
ヤルタ2.0が単なる概念に留まるのか、それとも具体的な動きとして現れるのか、引き続きウクライナの停戦交渉の行方が注目されます。
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この解説は2025年4月時点の情報に基づいたものです。
石附 賢実
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

