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【1分解説】計画された偶発性理論とは?

髙宮 咲妃

  音声解説

計画された偶発性理論とは、1999年にKrumboltz, Mitchell & Levinによって提唱されたキャリア理論です。「偶然の出来事」を軽視せず、むしろ意識的に取り込み、より良いキャリア形成に活用することが重要としています。結果、その「偶然の出来事」はあたかもはじめから計画されたもののように思えることから名づけられました。

従来のキャリア理論では、キャリアの目標設定や達成計画が重視されてきましたが、社会的変化が激しい現代においては、計画的なキャリア形成は難しくなってきています。はじめに設定したキャリア計画やゴールに捉われ過ぎてしまうと、自身のキャリアに制約や壁を作りかねません。Krumboltzらは、多くの事例を収集・検証した結果、キャリアに良い影響を及ぼす偶然が多数あることを見出し、そしてそれは単なる偶然の出来事ではなく、個々がその偶然をキャリアの好機へとつなげる行動を起こしていたということを明らかにしました。

キャリアは必ずしも安定したものではなく、変化し続けるものです。「偶然の出来事」を引き寄せ、キャリアの好機につなげるためのスキル(資料)を磨いていくことが、VUCAの時代に生きる新しいキャリア力となるでしょう。

図表
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この解説は2025年2月時点の情報に基づいたものです。

髙宮 咲妃


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

髙宮 咲妃

たかみや さき

総合調査部 副主任研究員
専⾨分野: well-being

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