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- 【1分解説】電力需給ひっ迫とは?
電力需要に対し供給が不足することを電力需給ひっ迫といいます。電力は基本的に電気エネルギーのまま貯めることができないエネルギーであり、電力の予備率(供給余力)が低いと、電力需給ひっ迫による大規模停電等のリスクが高くなるため、計画停電などの対策が必要となります。予想される電力需要と実際の需要の間には3%程度のぶれがあることから、電力の安定供給には最低限3%、一般的には7~8%の予備率が必要とされます。
そこで、予備率が5%を下回る場合に、前日の16時をめどに資源エネルギー庁が発令するのが電力需給ひっ迫注意報です。予備率が3%以下の場合は電力需給ひっ迫警報が発令されます。需給バランスが乱れる要因には、想定以上の猛暑や寒波による需要拡大、水力や太陽光、風力といった再生可能エネルギーの発電力の変動、地震、調整力として用いられる火力発電所の老朽化などが考えられます。
電力需給ひっ迫を避けるためには、節電や、ピーク時以外で電気代を安くするといった需要のコントロール(デマンド・レスポンス)のほか、構造的対策として予備電源の確保や、電力広域的運営推進機関が検討している地域間連系線(送電網)の強化が期待されます。
関連レポート
「なぜ先進国日本で電力危機が起こるのか?~電力需給逼迫から考える要因と対策~」(2022年7月)
この解説は2024年6月時点の情報に基づいたものです。
牧之内 芽衣
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

