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2026.06.01
日本経済
景気全般
景気指標(日本)
4月の基調判断は微妙な判定に(26年4月景気動向指数予測)
~基調判断据え置きを予想も、「改善」へ上方修正の可能性も否定できず~
新家 義貴
CI一致指数は2ヵ月連続で上昇か
内閣府から6月5日に公表される2026年4月の景気動向指数では、CI一致指数を前月差+0.9ポイントと予想する。内訳では、輸出数量指数などがマイナス寄与となる一方、投資財出荷指数や卸売業販売額などが押し上げ要因となり、全体としてはプラスとなるだろう。4月の段階でも、イラン情勢悪化の影響が景気を大きく下押ししている様子は窺えない。
基調判断は据え置きを予想するが、「改善」に上方修正される可能性は否定できない
今回注目したいのは、CI一致指数の基調判断である。3月に続いて「上方への局面変化」で据え置かれると予想するが、「改善」へと2ヵ月連続で上方修正される可能性も否定できないことには注意しておきたい。
3月分までの公表値に4月分の予測値(前月差+0.9ポイント)を延長すれば、4月の3ヵ月移動平均前月差の値は▲0.20となる。基調判断が「改善」へ上方修正されるためには、「3か月以上連続して、3か月後方移動平均が上昇」することが条件となるため、4月の3ヵ月移動平均前月差がマイナスであれば基準を満たさず、基調判断は据え置きとなる。
難しいのは、今回は法人企業統計の結果が反映され、過去のCI実績値が遡及改定される月にあたることだ。1月分、2月分、3月分のCI公表時点では、1-3月期の法人企業統計の公表が間に合わず、仮置きの値が用いられている。しかし、4月分のCIでは、1-3月期の法人企業統計「営業利益」の結果が反映され、過去に遡って数値が改定される。この1-3月期の法人企業統計「営業利益」は前期比+7.6%と大幅に増加していることから、CI一致指数の過去の値も遡って上方修正される可能性が高いと思われる。
こうした過去分の改定も考慮して筆者が計算したところ、4月の3ヵ月移動平均前月差は▲0.04となった。わずかにマイナスではあるが、かなり微妙なラインである。過去分の改定を予想することは難しいため、筆者の予想から多少上振れる可能性も十分あり、3ヵ月移動平均前月差がプラスになることも考えられる。なお、4月分CIの3ヵ月移動平均前月差がわずかでもプラスとなれば、基調判断は「改善」に上方修正されるため、ここがマイナスかプラスかで基調判断が大きく左右される。筆者が「上方への局面変化」での据え置きを予想しつつも、「改善」への上方修正の可能性も否定できないと先に述べたのはこのためだ。
また、仮に4月の基調判断が据え置きとなった場合でも、6月25日に公表される4月分改定値でCI一致指数が上方修正された場合、そこで基調判断が「改善」に上方修正される可能性があることにも注意しておきたい。

新家 義貴
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一ライフ資産運用経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
- 新家 義貴
しんけ よしき
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経済調査部・シニアエグゼクティブエコノミスト
担当: 日本経済短期予測
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