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2025.08.19
米国経済
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トランプ関税発動も米製造業生産は底堅い(7月鉱工業生産)
~拡大モメンタムは鈍化傾向~
桂畑 誠治
- 要旨
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- 25年7月の鉱工業生産は、前月比▲0.1%(前月同+0.4%)と市場予想中央値の同0.0%を小幅下回ったが、25年2-6月合計で0.3%p上方改定されたことを考慮すると、市場想定よりも良い内容。鉱業がエネルギー価格の下落の影響を受け同▲0.4%(同▲0.3%)と縮小幅を拡大した他、公益が前月の大幅拡大の反動もあり同▲0.2%(同+1.8%)と小幅のマイナスとなった。また、製造業は同0.0%(同+0.3%)と鈍化し、市場予想中央値と一致した。製造業生産は、25%の自動車・同部品関税、10%の相互関税、50%の鉄鋼・アルミ関税の発動などトランプ政権の関税政策による高い不確実性の強いもと、底堅く推移している。
- 生産の基調(3ヵ月移動平均・3ヵ月前対比年率)をみると、7月に製造業生産が+0.9%(前月+2.1%)、鉱工業生産が同+0.9%(同+1.5%)とプラス幅を縮小した。航空機メーカーでスト終了後の生産拡大が持続しているものの、トランプ関税の悪影響を回避するための駆け込み需要の収束を背景に、製造業生産の拡大の勢いが弱まっている。
- 製造業の業種別生産動向を前月比でみると、縮小した業種は、縮小幅の大きい順に、アパレル・皮革(▲1.7%)、繊維(▲2.1%)、プラスチック・ゴム(▲0.8%)、その他製造業(▲0.7%)、紙パ(▲0.5%)、石油・石炭製品(▲0.5%)、化学(▲0.4%)、自動車・同部品(▲0.3%)、一次金属(▲0.3%)、一般機械(▲0.3%)、食品・飲料・タバコ(▲0.2%)、印刷・同サポート(▲0.1%)の12業種と前月8業種から増加した。一方、拡大した業種は、拡大幅の大きい順に、航空宇宙・その他輸送機器(+1.7%)、その他耐久財(+1.3%)、電気設備・機器・同部品(+1.0%)、家具・同関連製品(+1.0%)、木材製品(+0.7%)、非鉄(+0.6%)、加工金属(+0.2%)、コンピューター・電子(+0.1%)の8業種(前月11業種)となった。
- 25年の製造業生産は、年初の拡大や、低い在庫水準等によって押し上げられるものの、4月の自動車関税、相互関税の発動、5月の自動車部品関税の発動、8月の相互関税上乗せを受けた需要鈍化やコスト増加、サプライチェーンの調整などによって、前年比+0.8%(24年▲0.5%、23年▲0.5%)と小幅の増加にとどまると見込まれる。さらに、米中貿易交渉が決裂し、中国のレアアースの輸出制限等が再び強化されれば、自動車などの生産が落ち込み、製造業生産も下振れるリスクがある。
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本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
- 桂畑 誠治
かつらはた せいじ
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経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済
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