- HOME
- レポート一覧
- 経済指標レポート(Indicators)
- 貿易統計(2024年12月)
- Economic Indicators
-
2025.01.23
日本経済
貿易指標(日本)
貿易統計(2024年12月)
~半導体関連の減速で10-12月期実質輸出は3四半期ぶりの減少~
大柴 千智
- 要旨
-
- 24年12月の貿易統計では、輸出金額が前年比+2.8%、輸入金額が同+1.8%となり、貿易収支は+1,309億円の黒字(事前予想コンセンサス:▲625億円の赤字)となった。市場予想対比では輸入がやや下振れ、貿易収支額も6か月ぶりの黒字に転じた。また、季節調整値でみると、輸出金額が前月比+6.3%(11月:同▲0.1%)、輸入金額が同+2.2%(11月:同+1.9%)とそれぞれ増加したが、輸出が高めの伸びとなったことで貿易収支が▲330億円(11月:▲3,887億円)と前月から赤字幅が縮小した。
- 季節調整値での輸出金額は3か月ぶりの増加となった。物価変動の影響を除いた実質輸出(実質化と季節調整は第一生命経済研究所)を見ても、前月比+8.3%の増加となった。もっとも、12月は10月(同▲5.9%)、11月(同▲2.2%)と落ち込んできた反動の面が強く、四半期で見れば10-12月期は前期比▲1.5%と3四半期ぶりの減少となった。半導体部品などが含まれる「電気機器」が前期比▲4.6%と3四半期ぶりに減少に転じたほか、半導体等製造装置などが含まれる「一般機器」も同▲0.3%と減少するなど、7-9月期までを牽引してきた半導体関連輸出が、需要の一巡により減速したことが要因だ。また、輸出の主力である自動車等の「輸送用機器」は同+1.5%と2四半期ぶりに増加したが、2024年は四半期ごとに増加と減少を繰り返す一進一退が続き、7-9月期に同▲2.6%と落ち込んでいた後の伸びとしては物足りない。これまでアジア向けに好調だった半導体関連需要の一服に加え、世界経済の減速が下押し圧力となる中、実質輸出も減速感が強まっている。
右上にある「PDF閲覧のアイコン」をクリックしてご覧下さい。
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。