貿易統計(2024年11月)

~半導体関連の減速で実質輸出は弱い動き~

大柴 千智

要旨
  • 11月の貿易統計では、輸出金額が前年比+3.8%、輸入金額が同▲3.8%となり、貿易収支は▲1,176億円の赤字となった。11月の為替レートは前年と比べて円安水準にあったことから価格ベースが輸出金額、輸入金額ともにを押し上げる一方で、数量ベースは前年比減少となった。
  • 物価変動の影響を除いた実質輸出(季節調整値)は前月比▲2.2%(10月:同▲5.9%)と2か月連続の減少となった(実質化と季節調整は第一生命経済研究所)。この結果、10-11月平均は7-9月期対比で▲3.8%pt下回る。7-9月期は主にアジア向けの半導体関連輸出の好調が牽引したが、こうした動きが一巡したことで輸出の減速が目立つ。7-9月期を上回るためには12月に+13.0%以上の急増が必要であることから、10-12月期は3四半期ぶりの前期比マイナスとなる公算が大きい。
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