- HOME
- レポート一覧
- 経済指標レポート(Indicators)
- 米国9月鉱工業生産は航空機メーカーでのスト、ハリケーンで縮小
- US Indicators
-
2024.10.18
米国経済
景気指標(米国)
生産指標(米国)
その他指標(米国)
米国9月鉱工業生産は航空機メーカーでのスト、ハリケーンで縮小
~米航空機大手メーカーでのストライキ、ハリケーン襲来が9月生産を0.6%p押し下げ~
桂畑 誠治
- 要旨
-
-
24年9月の鉱工業生産は、米民間航空機大手メーカーでのストライキのほか、ハリケーン「フランシーヌ」、「ヘリーン」の襲来により、前月比▲0.3%(前月同+0.3%)と減少に転じ、市場予想中央値の同▲0.2%(筆者予想同▲0.2%)を下回ったうえ、24年4月-8月合計で0.2%下方修正された。FRBによると、米民間航空機大手メーカーでのストライキによって0.3%p、2つのハリケーンの襲来によって0.3%pの押し下げとなった。これらの要因を除けば+0.3%拡大していた。
-
公益が2ヵ月連続の大幅な落ち込みの反動等により同+0.7%(前月同▲1.3%)と上昇に転じた一方、鉱業が2つのハリケーンの襲来によって前月比▲0.6%(同+0.7%)と減少に転じたほか、製造業は米民間航空機大手メーカーでのストライキの影響などもあり前月比▲0.4%(同+0.5%)と減少に転じ、市場予想中央値の同▲0.1%(筆者予想同▲0.2%)を下回ったうえ、24年4月-8月合計で0.9%下方修正された。
-
7、9月のハリケーン襲来のほか、9月の民間航空機大手メーカーでのストライキによる生産活動の落ち込みによって、3ヶ月移動平均・3ヶ月前対比年率で、9月の製造業生産が▲0.4%(前月+0.1%)、鉱工業生産が同▲0.6%(前月+1.0%)とマイナスに転じ、生産の拡大モメンタムが失われた。ストライキによる生産への悪影響は、終了するまで続くが10月18日時点で継続している。一方、ハリケーンの生産への影響は、10月も新たなハリケーンの襲来によって継続する可能性があるが、工場や設備の被害が少なければ一時的な落ち込みとなり、早期の回復が期待できる。また、製造業生産は、底堅い需要や在庫調整の進展を背景に11月にも拡大基調を回復すると見込まれる。
-
24年の製造業生産は、過去の数値の下方修正のほか、9月の下振れによって、前年比▲0.4%(23年▲0.5%)と2年連続で縮小するとみられる。25年には、国内需要の拡大が続くもと、先行き不透明感の払拭、循環的な拡大等を背景に、同+0.8%と小幅増加すると見込まれる。
-
右上にある「PDF閲覧のアイコン」をクリックしてご覧下さい。
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
- 桂畑 誠治
かつらはた せいじ
-
経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済
執筆者の最近のレポート
-
9月FOMC議事録:タカ派姿勢に滲む「データ依存」の慎重さ ~FRBは年内追加利上げを視野に入れるも、決定は今後の経済指標次第~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国内需堅調もインフレ圧力再燃(2026年9月ISM非製造業) ~仕入価格74.0へ高止まり、FRBの高金利長期化がドル高・金利上昇要因に~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国:9月雇用統計はFRBに時間的猶予を与える内容 ~10月FOMC利上げ観測後退、トランプ2.0下での労働市場の「綱渡り均衡」が継続~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国9月ISM製造業は高水準維持も仕入価格が再急騰 ~AI・防衛等の需要が下支えも、インフレ懸念で米金利上昇・ドル強含み~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国:9月CB消費者信頼感は物価高を受け81.9へ急落 ~消費者マインドの悪化は個人消費の下振れ要因に~
米国経済
桂畑 誠治
関連テーマのレポート
-
9月FOMC議事録:タカ派姿勢に滲む「データ依存」の慎重さ ~FRBは年内追加利上げを視野に入れるも、決定は今後の経済指標次第~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国内需堅調もインフレ圧力再燃(2026年9月ISM非製造業) ~仕入価格74.0へ高止まり、FRBの高金利長期化がドル高・金利上昇要因に~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国:9月雇用統計はFRBに時間的猶予を与える内容 ~10月FOMC利上げ観測後退、トランプ2.0下での労働市場の「綱渡り均衡」が継続~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国9月ISM製造業は高水準維持も仕入価格が再急騰 ~AI・防衛等の需要が下支えも、インフレ懸念で米金利上昇・ドル強含み~
米国経済
桂畑 誠治
-
米国:9月CB消費者信頼感は物価高を受け81.9へ急落 ~消費者マインドの悪化は個人消費の下振れ要因に~
米国経済
桂畑 誠治