米国 8月鉱工業生産は上振れもヘッドラインほど強くない

~生産は一時的な落ち込み要因の剥落で急拡大~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年8月の鉱工業生産は、7月にハリケーン「ベリル」の襲来や自動車の大幅減産を背景に落ち込んだ反動により、前月比+0.8%(前月同▲0.9%)と増加に転じ、市場予想中央値の同+0.2%を大幅に上回った。ただし、24年3月-7月合計で0.7%下方修正されており、生産活動の実態は市場想定よりも若干弱い。
  • 鉱業が前月比+0.8%(前月同▲0.4%)と施設の再開や復旧によって、増加に転じたほか、公益が停電の解消等により同▲0.0%(同▲3.0%)と横ばいになった。また、製造業は前月比+0.9%(同▲0.7%)と市場予想中央値の同+0.2%を大幅に上回った。製造業生産は、7月にハリケーン襲来のほか、サイバー攻撃による販売減少を受けた自動車の大幅減産で下振れた反動等によって急拡大した。ただし、24年3月-7月合計で0.7%下方修正されており、概ね市場想定通りの内容。
  • 24年の製造業生産は、10月以降拡大を続けると見込まれるが、需要の鈍化を受け緩やかなペースにとどまり、前年比▲0.1%(23年▲0.5%)と2年連続で縮小するとみられる。25年には、先行き不透明感の払拭、循環的な拡大等を背景に、同+1.3%と拡大に転じると見込まれる。

グラフなど詳細につきましては本文をご覧ください。

桂畑 誠治


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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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