鉱工業生産(2024年6月)

~4-6月期は2四半期ぶりの増産も、前期の落ち込みを取り戻せず~

大柴 千智

要旨
  • 6月の鉱工業生産は前月比▲3.6%と、2か月ぶりの低下となった。前月には工場稼働の再開を受けて高い伸びとなった自動車工業が、5月末に発覚した新たな認証不正問題が重荷となり再び低下した(前月比▲8.9%)。そのほか、生産用機械、汎用・業務用機械等、主力の機械工業が前月比低下となった。
  • この結果、24年4-6月期の鉱工業生産は前期比+2.9%となった。2四半期ぶりの増産となったものの、1-3月期(同▲5.2%)の落ち込みを取り戻すには至らなかった。自動車工業が急回復したものの、工場稼働の再開は段階的であることから認証不正問題発覚前の水準には戻らなかった。一方で、電子部品・デバイスが3四半期連続の前期比プラスとなり、グローバルなIT需要の回復を受けて好調さが続いた。
  • 先行きについて、自動車工業が問題発覚前の生産水準が戻るには時間がかかりそうな点が気掛かりだが、半導体関連需要に支えられて7-9月期の鉱工業生産は緩やかな増加傾向が続くとみる。
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