鉱工業生産(2024年10月)

~先行きは半導体関連に注意~

大柴 千智

要旨
  • 10月の鉱工業生産は前月比+3.0%となった(事前予想コンセンサス:同+3.8%)。上昇は2か月連続。
  • 上昇を牽引したのは、生産用機械(前月比+21.7%)、輸送用機械(同+3.3%)。生産用機械は、10月時点での生産計画が非常に強かったことからサプライズはないものの、2ケタの大幅な伸びとなった。もっとも、今月は一時的な押し上げに留まる可能性が高く、来月以降は反動で低下に転じることが予想される。
  • 7-9月期の生産を牽引した電子部品・デバイスは、10月に同▲8.5%と4か月ぶりに低下に転じた。11月、12月の生産予測指数も弱い数値が見込まれており、このところの増勢に陰りがみえる。もっとも、年内には熊本における半導体製造工場が稼働予定であり、この影響が先行きの生産計画に反映されていない可能性には留意しておきたい。現時点で当該工場の稼働日等の公表はなされておらず、統計データへの反映のタイミングも不透明感が強いが、該当月もしくは年間補正のタイミングで生産指数が大きく上振れる可能性がある点には注意が必要。
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