貿易統計(2024年6月)

~4-6月期の実質輸出は小幅プラスに留まる~

大柴 千智

要旨
  • 6月の貿易統計では、輸出金額が前年比+5.4%(事前予想:同+6.6%)、輸入金額が同+3.2%(事前予想:同+9.0%)、貿易収支は2,240億円の黒字(事前予想:▲2,440億円の赤字)となった。
  • 輸出、輸入ともに、円安を背景にした物価上昇を反映して価格ベースが押し上げる一方、国内外の財需要の弱さを反映して数量ベースでは前年比減少が続いており、事前予想を下回る弱い結果だった。
  • 物価変動の影響を除いた実質輸出をみると、4-6月期の実質輸出は前期比+0.4%(1-3月期:同▲2.4%)となった。1-3月期に落ち込んだ後の戻りとしては弱く、実質輸出の停滞感は強い。年明け以降の自動車大幅減産の影響が長期化していることに加えて、欧州向けを中心とした海外財需要の減少が下押しとなり、4-6月期も小幅のプラスに留まった。先行きも、海外需要の減速を反映して回復感に欠ける状況が続きそうだ。
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大柴 千智

おおしば ちさと

経済調査部 副主任エコノミスト(~25年3月)
担当: 日本経済短期予測

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