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2024.06.28
日本経済
生産指標(日本)
鉱工業生産(2024年5月)
~2か月ぶりの上昇も、先行きの回復ペースは鈍い~
大柴 千智
- 要旨
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- 5月の鉱工業生産は前月比+2.8%となり、事前の市場予想(前月比+2.0%)を上回る結果となった。工場稼働再開を受けて自動車工業を中心に持ち直しが続いたことで、2か月ぶりの上昇となった。
- 今月の上昇の主要因は、自動車工業の上昇(前月比+18.1%、前月比寄与+2.24%pt)であり、鉱工業生産全体の上昇のほとんどを説明する。段階的な工場稼働により持ち直しの動きが続いているものの、先行きの回復ペースは鈍そうだ。同時に公表された生産予測指数によると、自動車工業含む輸送用機械は6月には再び前月比▲6.4%の低下が見込まれ、7月は同+0.1%と横ばいの動きに留まる見込みである。仮に生産計画通りとなると、4-6月期の水準は低迷したままだ。6月頭には一部メーカーで新たな品質認証問題が発覚したことにより、回復の重荷になることが見込まれる。6月以降も下振れリスクに注意が必要だろう。
- 先行きについても、自動車工業が問題発覚前の生産水準が戻るには時間がかかるとみられることに加えて、海外経済の減速で財輸出も弱い基調が続いていることから、自動車工業以外でも下押し圧力は強い。当面の鉱工業生産は下振れリスクの大きい状況が続きそうだ。
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本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。