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2024.06.20
欧州経済
欧州金融政策
英国経済
物価指標(欧州)
5月英国消費者物価
~2%目標到達もサービス物価の高止まりが気掛かり~
田中 理
- 要旨
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- 19日に発表された5月の英国の消費者物価は前年比+2.0%と前月の同+2.3%から一段と上昇率が鈍化し、約3年振りに2%の物価安定目標に到達した。変動の大きいエネルギーや食料などを除いたコア物価が同+3.5%と前月の同+3.9%から一段と上昇率が鈍化したほか、食料品価格(前月:同+2.9%→今月:同+1.7%)、アルコール飲料・たばこ価格(同+8.1%→同+7.8%)も上昇率の鈍化が進んできた。また、昨年春先以降の原油価格の沈静化が一巡した自動車燃料が15ヶ月振りにプラス圏に浮上し、エネルギー価格(同▲16.7%→同▲15.9%)の下落率がやや縮小したが、その他費目の上昇率鈍化がこれを相殺した。
- コア物価の内訳をみると、衣料・履物(同+3.7%→同+3.0%)、家財道具(同▲1.0%→同▲1.9%)、航空運賃(同+2.3%→同▲2.1%)などが下押しする一方、サービス物価(同+5.9%→同+5.7%)の高止まりが続いている。11日に発表された雇用統計では、労働需給の緩やかな緩和が続くなか、賃金上昇率もピークアウト傾向にあるとは言え、前年比6%台で高止まりしている。また、前年同月の反動減に支えられたエネルギー価格の押し下げも、7月以降は急速に縮小に向かうことが予想される。
- 物価安定を達成したとは言え、サービス物価や賃金の高止まりや、年末に向けて物価の再加速が見込まれるため、20日に公表される金融政策委員会(MPC)において、BOEは政策金利を据え置く可能性が高い。BOEは5月の金融政策レポートで中期的な物価見通しが目標対比で下振れする姿を描いていた。利下げに近づいているが、8月のMPCまでに利下げ開始を決定づける十分なデータが出揃うかは予断を許さない。
図表を含めたレポートはPDFファイルをご参照ください。
田中 理
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。

