景気動向指数(2024年3月)

~基調判断が5月頃に「下げ止まり」に上方修正される可能性も~

新家 義貴

要旨
  • 24年3月の景気動向指数では、CI一致指数が前月差+2.4ポイントと3ヶ月ぶりの上昇。1、2月は認証不正問題をきっかけとした自動車の大幅減産により大きく押し下げられていたが、3月には工場の稼働再開が進んだことで反発に転じた。
  • CI一致指数の基調判断は前月に続いて「下方への局面変化」。
  • 4月のCI一致指数が前月差+1.7ポイント以上であれば、基調判断上方修正の基準を満たし、基調判断は「下げ止まり」へと上方修正される。また、仮に4月が小幅マイナス、5月がそれなりのプラスという組み合わせであっても、上方修正基準を満たす。4月分での上方修正へのハードルはやや高いが、目先は自動車生産の持ち直しが押し上げ要因になることを踏まえれば、5月分での「下げ止まり」への上方修正は十分考えられる。

図表を含めた詳細についてはPDFファイルをご覧ください。

新家 義貴


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。

新家 義貴

しんけ よしき

経済調査部・シニアエグゼクティブエコノミスト
担当: 日本経済短期予測

執筆者の最新レポート

関連レポート

関連テーマ