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【1分解説】ナイトタイムツーリズム(夜間観光)とは?

宍戸 美佳

  音声解説

ナイトタイムツーリズム(夜間観光)とは、夜間(概ね18時~翌6時)に、庭園の風景を楽しんだり、文化施設を訪れて鑑賞したり、その土地に暮らす人々の日常や生活に根付いた催しを体験したりする行動を指します。既存の美術館や博物館の開館時間を延長して夜間の来館機会を広げる、公園などで夜間イベントを開催して観光需要を喚起する、あるいは台湾の夜市のように地元住民の夕食や交流の場が観光資源として定着するなど、地域の文化や生活のあり方を映し出す多様な形態が見られます。

日本では、都市計画法に基づく用途地域制度により、住宅と商業施設の混在が制度的に許容され、生活空間と観光空間が物理的に近接している地域があります。東京都のように、夜間や早朝の観光を促進する取組を支援する事業を実施している自治体もありますが、場所によっては、騒音や光害、あるいは夜間労働の可否を十分に検討しないまま夜間観光を拡張することは難しく、地域合意と慎重な設計が欠かせません。

夜間観光の振興によるにぎわいの拡大も重要ですが、例えば灯りを抑えた夜間拝観や星空観察など、日本の文化や自然と調和した静かな体験の提供という視点からも検討していくことが望まれます。

この解説は2025年11月時点の情報に基づいたものです。

宍戸 美佳


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