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2025.08.15
SDGs・ESG
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生物多様性
【1分解説】Eco-DRR(エコ・ディーアールアール)とは?
加藤 大典
Eco-DRR(Ecosystem-based Disaster Risk Reduction、エコ・ディーアールアール)とは、生態系の保全や再生を通じて、防災や減災、生物多様性の保全などの課題を複合的に解決しようとするものです。
近年、台風や豪雨などの大規模な自然災害が顕著になっており、気候変動によるさらなる激甚化が懸念されています。一方で、農地の改変や湿地や海岸の埋立てなどにより、生物多様性や生態系から得られる恵みが失われる傾向にあります。これらの諸課題を背景にEco-DRRは注目されており、防災基本計画、環境基本計画、生物多様性国家戦略2023-2030など、国の各種計画に組み込まれています。
Eco-DRRの取り組みは、①ハザードの軽減、②暴露の回避、③脆弱性の低減のいずれかに当てはまります(資料)。
①は「危険な自然現象の発生を抑える」ことです。例えば、森林や水田、ため池、棚田を整備することで、降雨時の急激な雨水の流出などを抑制できます。② は「土地の成り立ちを考慮した利用をする」ことです。かつての氾濫原など災害リスクが高い住宅地を草地や湿地などの自然的な土地利用へと戻すことで、災害から人を遠ざけることなどが該当します。③ は「緩衝帯として生態系を活用する」ことです。津波被害の低減や防風・防砂を目的とした海岸防災林によって家や町を守ることが、その一例です。
各地域の事情に合わせたEco-DRRの推進が期待されます。

この解説は2025年8月時点の情報に基づいたものです。
加藤 大典
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

