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- 【1分解説】金融機関におけるファイアーウォールとは?
ファイアーウォールとは、一般には火災の延焼を防止する防火壁を指します。一方、金融分野では、同一会社もしくはグループ内で銀行、証券、保険という異なる業務を行う際に生じる利益相反の防止や顧客保護などを目的とする規制を指します。かつては役職員の兼職禁止、店舗の共同利用制限、共同訪問禁止などの様々な規制がありましたが、徐々に金融機関の利用者へのサービス向上等の観点から諸規制は緩和されました。最近では、銀行・証券間の情報共有を制限する規制を意味することが多くなっています。
もともと異業種間の兼業は日本でも米国でも禁止されていましたが、1990年代に相互参入が認められ、それとともにファイアーウォールが設けられました。兼業の解禁としては米国では、1999 年のグラム・リーチ・プライリー法により持株会社方式や子会社方式での銀行・証券・保険の相互参入が可能となりました。日本でも、1994 年の金融制度改革や 1999 年の金融システム改革により、銀行・証券・保険の子会社、持株会社方式での相互参入が認められました。
我が国の銀行・証券間のファイアーウォールのさらなる緩和は現在も、当局において検討が続いています。
この解説は2025年5月時点の情報に基づいたものです。
河谷 善夫
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

