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- 【1分解説】パナマ運河・スエズ運河とは?
パナマ運河とスエズ運河は、どちらも貿易や軍事戦略上の要衝として有名な運河です。パナマ運河は太平洋とカリブ海を結ぶ全長約82キロメートルの閘門(こうもん)式運河です。1914年に開通し、アメリカが長年管理していましたが、1999年にパナマに返還されました。一方、スエズ運河はエジプトに位置し、地中海と紅海を結ぶ全長約193キロメートルの運河で、1869年に開通しました。欧州の投資者も参加するスエズ運河会社が運営していましたが、1956年にエジプトが国有化しました。
それぞれの最近の動向をみてみましょう。パナマ運河は、トランプ大統領が就任演説で「取り返す」と表明して話題となりました。彼は、アメリカの軍艦や民間船舶が支払う通航料が過剰で不公平に扱われていると批判しました。また、パナマ運河は、閘門で水位を調整して標高差を上り下りする際に大量の水を必要としますが、渇水の影響が深刻化してきています。スエズ運河の周辺では、中東情勢に関連して紅海で船舶が襲われるなど治安が悪化しており、スエズ運河を回避して喜望峰を回る船が続出しています。
パナマ運河、スエズ運河を通れなければ、それぞれ太平洋・大西洋間、インド洋・ヨーロッパ間はかなりの遠回りを強いられます。世界地図を眺めるだけでもその重要性を感じることができるでしょう。

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この解説は2025年2月時点の情報に基づいたものです。
石附 賢実
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

