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【1分解説】デジタル製品パスポートとは?

牧之内 芽衣

  音声解説

デジタル製品パスポートとは、製品のライフサイクル全体に関する情報をデジタル形式で記録・管理するシステムであり、EUの政策の一環として導入が進められています。製品の構成材料、製造過程、使用方法、修理・メンテナンス情報、リサイクル方法といった情報が記録・管理され、製品のトレーサビリティを向上させる効果があります。

デジタル製品パスポートの導入により、消費者は製品の環境負荷や持続可能性について詳しく知ることができ、製品を購入する際に参考にできます。また、リサイクル業者が製品の構成材料を正確に把握でき、効率的な資源回収が可能になるなど、品質管理や製品回収の効率化にもつながります。EUでは、デジタル製品パスポートはサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向けた重要なツールと位置付けられています。エコデザイン規則(ESPR)の下で製品グループ別の法令化が進んでおり、2023年8月にはバッテリー規則に盛り込まれたため、車載電池を皮切りにデータベース化が進んでいます。

持続可能な消費と生産のためには、製品のライフサイクル全体にわたる情報の透明性を高めることが肝要です。サプライチェーンの強靭化やCO2排出量削減にもつながるとして、今後さらなる活用が期待されています。

この解説は2024年8月時点の情報に基づいたものです。

牧之内 芽衣


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。