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2024.06.13
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【1分解説】プロティアン・キャリア(自律的キャリア)とは?
髙宮 咲妃
プロティアン・キャリア(自律的キャリア)とは、1976年にD.Hallによって提唱されたキャリアモデルです。プロティアンという言葉には「変化し続ける」「変幻自在な」という意味があり、個人の価値観を大切にしながらも、社会の変化に応じて、自分の意思と責任で自由にキャリアをマネジメントし、形成していくキャリア観のことをいいます。
これまでのキャリア観では、キャリア形成の担い手は「組織」、目的が「組織内での昇進や権力」であったため、給料や地位の獲得といった対外的な指標を追求するものでした。一方、プロティアン・キャリアではキャリア形成の担い手は「個人」、目的は「個人の自由・成長」であり、目指すところは個人が心理的に成功したと感じること、つまり自分の「内面」における満足感になります(Hall,1996)。
プロティアン・キャリアが注目されている背景には、人口減少に伴う労働力不足や、2021年施行の改正高年齢者雇用安定法等で、個々人の職業生活が長期化していることが挙げられます。年齢に関わらずエンゲージメント高く働き続けるためには、組織にキャリア選択を委ねることなく、一人ひとりが自分の意思でキャリアプランニングを行い、人間関係や仕事を通じて学習を重ね、それぞれのライフスタイルに合ったキャリアを形成していくことが重要になります。
関連レポート
- 「【1分解説】キャリア・アンカーとは?」(2023年7月)
【参考文献】
Douglas T. Hall and associates(1996)‟The Career Is Dead--Long Live the Career:A Relational Approach to Careers”
(=2015, 尾川丈一・梶原誠・藤井博・宮内正臣監訳『プロティアン・キャリア:生涯を通じて生き続けるキャリア―キャリアへの関係性アプローチ』)
この解説は2024年6月時点の情報に基づいたものです。
髙宮 咲妃
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

