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【1分解説】サーバント・リーダーシップとは?

髙宮 咲妃

  音声解説

サーバント・リーダーシップとは、AT & T(アメリカ電話電信会社)マネジメント研究センター長を務めた経営思想家ロバート・K・グリーンリーフによって1970年に提唱された概念で、サーバント(奉仕)こそがリーダーシップの本質であり、リーダーはまずフォロワー(部下)に奉仕し、その能力を肯定しながらお互いの利益になる信頼関係を築いていくリーダーシップのことをいいます。

リーダーシップ研究は、リーダーがフォロワーに一方的な影響力を発揮し、フォロワーがそれに付き従うことで組織や集団は効果的に牽引されるという前提に立った議論が展開されてきました。しかし、企業のスキャンダルや経営の不法行為が増加したことを受け、前述の、いわゆる「支配型」のリーダーシップはフォロワーを惹きつけ、組織変革の駆動力となる一方で、権力の乱用やフォロワーへのパワーハラスメント等の問題を引き起こし得ることが明らかになりました。

そこで、より多様な視点からリーダーシップ研究がなされるようになり、そのなかでも、サーバント・リーダーシップは職場の心理的安全性や従業員エンゲージメントの実現において重要な要素となることが明らかになっている(Schaubroeck et al., 2011)ことから、関心が高まっているリーダーシップの一つです。

資料 支配型(従来型)リーダーシップとサーバント・リーダーシップの比較
資料 支配型(従来型)リーダーシップとサーバント・リーダーシップの比較

関連レポート

・「【1分解説】ワーク・エンゲージメントとは?」(2023年1月)

・「【1分解説】心理的安全性とは?」(2023年8月)

【参考文献】

Schaubroeck, J., Lam, S. S., & Peng, A. C. (2011) “Cognitionbased and affect-based trust as mediators of leader behavior influences on team performance”

この解説は2024年5月時点の情報に基づいたものです。

髙宮 咲妃


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