【1分解説】樹木葬とは?

城石 和秀

  音声解説

樹木葬とは、遺骨の埋葬場所に墓石を建てず、樹木などを墓標として故人を弔う埋葬方法、ないしはお墓です。樹木葬は1999年に岩手県の寺院が始めたのをきっかけに広まったとされますが、各種調査によれば、最近は新しくお墓を購入する人の4~5割がこの形態を選ぶと言われます。

一口に樹木葬と言っても、里山の墓地に納骨する場合もあれば、都市郊外の霊園や市街地の寺院に納骨する場合もあり、実態は多様です。納骨方法も、「割り当てられた区画に個別に納める」「一つの区画に複数の遺骨を個々の骨壺に入れた状態で納める」「複数の遺骨を個々に区別できない状態で納める」等、一様ではありません。

樹木葬が急速に拡大した背景としては、「墓石が不要であるため、費用が抑えられる」「自然に還るイメージがある(ただし、樹木葬でも焼骨は実際は分解しにくい)」「永代供養とされている場合が多く、祭祀継承者(お墓を管理する人)の負担が少ない」などが挙げられます。少子化が進む中、特に祭祀継承者の負担の問題は大きいと言われます。

一方、「遺骨の取り出しが難しい場合が多く、将来、改葬できなくなる」「遠隔地の場合、墓参りが難しい」「墓地の手入れが行き届きにくい場合がある」等のデメリットも指摘されています。

樹木葬を選択する場合も、親族としっかり相談することが大切です。

この解説は2023年11月時点の情報に基づいたものです。

城石 和秀


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