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- マーケット見通し『厳選指標』(2024年10月号)
- 要旨
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このページでは筆者が注目する指標を四半期に一度解説します。常に変化する金融市場参加者の関心を踏まえ、その時々の重要指標を選定します。

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日本経済に大きな影響を与える半導体産業。半導体は好不況の変動が激しいことが知られており、企業業績の浮き沈みも大きいという特徴があります。当然、株式市場を読む上で半導体市況の帰趨を見極めることは重要です。
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筆者が注目するのは鉱工業生産統計で示される「電子部品・デバイス工業」の在庫指数。ここには半導体やコンデンサ、水晶振動子等といったものが含まれます。
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現在、在庫の伸び率は大幅なマイナス領域にあります。2022年央には40%程度も増加し需給が緩んだ状態にありましたが、過剰在庫の整理がかなり進展したことがうかがえます。
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過去の経験則から判断すると先行きは在庫の積み増し、すなわち生産の増加が期待されます。年初来、半導体関連銘柄が大幅な上昇を遂げた背景にはこうした「読み」があったと思われます。

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ISM製造業景況指数は米国の最も代表的な経済指標の一つで、経済の主役が製造業から、いわゆるテック企業(≒非製造業)に移行した現在においても非常に高い注目度を誇っています。
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実際、この指標は8月初旬の世界同時株安のきっかけとなりました。8月1日に発表された7月の数値は46.8と驚くほど弱く、米国の景気後退懸念を喚起。また8月の数値も47.2と弱く、再び米経済の不安が惹起されたことから世界的な株価下落に繋がりました。
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ここでヘッドラインの数値がどのように作成されているか確認してみましょう。統計発表元は企業に対して広範な角度から質問をしています。その内の「生産」、「新規受注」、「雇用」、「納期」、「在庫」をそれぞれ均等割合で平均して算出しています。エコノミストが特に注目するのは「新規受注」で、筆者もヘッドラインより重視しています。
藤代 宏一
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。

