- 要旨
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- 日経平均株価は先行き12ヶ月72,000円程度で推移するだろう
- USD/JPYは先行き12ヶ月155円程度で推移するだろう
- 日銀は政策金利を9月に1.25%とした後、27年末までに2.25%とするだろう
- FEDはFF金利を、年内は4.0%で据え置くだろう
- 日経平均株価は「夏場に弱い」という季節性があり、今年はそれに当てはまっている。2005年以降の月次データに季節調整を施すと、夏場にパフォーマンスが悪化する傾向が浮かび上がる。今年は6月中下旬をピークに半導体株が調整色を強め、現在も反発の勢いは限られている。

- もっとも、この間に予想EPSが着実に切り上がっていることは認識しておきたい。日経平均株価のみならずTOPIX、あるいはS&P500の予想EPS(先行き12ヶ月)も切り上がっている。日経平均株価の予想EPSは年初に2184だったものが、7月1日時点で2943まで切り上がり、直近では3164に達している。年初時点で市場参加者がみていたEPSは、直近までに45%も増加した。同様にS&P500は年初に311だったものが、7月1日には370に拡大し、直近は399に到達している。年初からの増加率は+28%である。

- 次にバリュエーション指標をみると、相応に調整が続いており、上記3指数のPERは何れも年初来の最低値となっている。日経平均株価については2025年8月以来となる20倍割れが目前となっている。S&P500は2024年9月の利下げ開始直前と同程度の水準まで低下している。そして米国株で象徴的なのは情報技術セクターのPER低下。メガテック企業を中心にAI関連銘柄を多く内包するこのセクターのPERはS&P500よりも高いのが常であったが、今やほぼ同水準にある。AIに対する期待が大きく萎んだわけではなく、予想EPSは着実に増加しているものの、年初に予想されていた2回の利下げが実現せず、反対に1回の利上げ実施され、さらに追加利上げが織り込まれるなど、金融環境が引き締まる方向に進むなかで、バリュエーション調整が進んだ格好である。
- 最後にSOX指数の2年先PERをみると、こちらもかなり調整が進んでいる。今年3月の突発的な低下を除くと、トランプ関税に驚愕した2025年4月と同程度にあり、株価はPERでみれば割安な状態にある。今後、原油価格次第ではあるものの、インフレ懸念が一服し、Fedの利上げ観測が後退するもとで、長期金利が低下すれば、株価はPER拡大を伴った上昇が期待される。

藤代 宏一
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