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2026.03.18
米国経済
生産指標(米国)
その他指標(米国)
米国: 製造業が拡大サイクル入り (26年2月鉱工業生産)
~鉱工業生産の拡大ペースは加速~
桂畑 誠治
- 要旨
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- 市場予想を小幅上回り、底堅い生産活動 26年2月の鉱工業生産は、前月比+0.2%(前月:同+0.7%)となった。拡大ペースは前月から鈍化したものの、市場予想中央値同+0.1%(筆者予想:同+0.2%)を上回り、26年入り後の生産活動の活発化を裏付ける結果となった。 内訳をみると、鉱業はエネルギー価格の安定・上昇を背景に、前月比+0.8%(前月:同+0.9%)と高い伸びを維持した。一方、公益が暖冬による暖房需要の減少が主因となり、同▲0.6%(前月:同+0.1%)とマイナスに転じた。また、製造業は、同+0.2%(前月:同+0.8%)と拡大ペースが鈍化したものの、市場予想中央値の同+0.1%(筆者予想:同+0.3%)を上回った。
- 製造業部門はAI需要と自動車が下支えするも二極化 製造業全20業種のうち、2月に拡大したのは11業種と、1月の16業種から減少した。拡大の持続性において業種間の明暗が分かれた。プラス成長を維持した業種では、自動車・同部品は、トランプ政権による関税政策などへの不透明感は残るものの、低在庫水準に加え、EVからハイブリッドへのラインナップ刷新などによって、生産がプラスを維持した。また、強いAI需要を背景に、コンピューター・電子、一般機械、電気設備・機器・同部品等が伸長。さらに、非鉄、化学、プラスチックなど素材関連も総じて拡大した。 製造業の業種別生産動向を前月比でみると、拡大した業種は、自動車・同部品(+1.7%)、その他製造業(+1.3%)、電気設備・機器・同部品(+1.1%)、木材製品(+1.0%)、化学(+0.9%)が高い伸びとなった。次いで、紙・パルプ(+0.5%)、プラスチック・ゴム(+0.5%)、コンピューター・電子(+0.4%)、印刷・同サポート(+0.4%)、航空宇宙・その他輸送機器(+0.3%)、非鉄(+0.1%)の計11業種(前月16業種)が拡大した。なお、一次金属は0.0%と横這いとなった。 一方、縮小した業種は、繊維(▲1.7%)、石油・石炭製品(▲1.6%)、一般機械(▲1.2%)、その他耐久財(▲1.1%)、家具・同関連製品(▲0.7%)の落ち込みが目立ったほか、加工金属(▲0.3%)、アパレル・皮革(▲0.1%)、食品・飲料・タバコ(▲0.1%)の計8業種(前月2業種)に増加した。
- 生産基調の回復トレンドの加速、設備稼働率の下げ渋り 生産の基調を3ヵ月移動平均・3ヵ月前対比年率で確認すると、2月の鉱工業全体では、公益の大幅な増加や製造業の改善等によって、同+3.2%(前月+1.2%)とプラス幅を拡大した。製造業生産は+1.1%(同▲0.5%)と増加に転じた。自動車が、EV向けの支援策の終了を受け、同▲0.4%(同▲16.3%)と依然マイナス圏ながら大幅に改善したほか、ハイテク関連が+14.7%(同+12.5%)と増勢を強め、全体の押し上げに寄与した。
- 2026年通期の加速予想 前年比でみると、拡大した業種は、一次金属、加工金属、一般機械、コンピューター・電子、電気設備・機器・同部品、航空宇宙・その他輸送機器、食品・飲料・タバコ、石油・石炭製品、化学、プラスチック・ゴムの10業種(前月11業種)にとどまり、製造業全体で+1.3%(前月+2.4%)と鈍化した。 しかし、26年の製造業生産は、減税に伴う個人消費の喚起や設備投資の拡大のほか、旺盛なAI需要、製造業の国内回帰、世界的な地政学リスクの高まりを受けた軍事装備品の需要増加、低い在庫水準等を背景に、前年比+1.7%に加速すると予想される(25年+0.9%、24年▲1.0%、23年▲0.9%)。
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本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
- 桂畑 誠治
かつらはた せいじ
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経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済
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