10月PMIは米国景気の堅調とインフレ圧力の緩和を示唆

~民間需要はサービス主導で堅調さ維持~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年10月のS&Pグローバル米国総合購買担当者指数(PMI)は、54.3(前月54.0)と市場予想中央値(Bloomberg集計)の53.8(筆者予想53.8)への低下に反して前月比0.3%ポイント上昇した。同統計調査対象企業の活動や民間需要の拡大ペースが小幅加速したことが示された。10月総合PMIは、拡大縮小の分岐点である50を21ヵ月連続で上回ったうえ、水準も高く、米景気が堅調さを維持していることを示唆している。
  • 製造業は、47.8(前月47.3)と前月比0.5%ポイント上昇し、縮小ペースの鈍化が示された。また、サービス業は、55.3(前月55.2)と前月比0.1%ポイント上昇し、高い水準を維持、速いペースでの拡大継続を示した。内外での人の移動の活発化による需要の強まりを背景に21ヵ月連続で拡大縮小の分岐点である50を上回ったうえ、米民間サービス業の活動が好調さを維持していることが示された。
  • 総合新規受注は、54.2(前月52.5)と上昇し、需要の拡大ペースが加速したことを示した。また、総合雇用は、49.6 (同49.5)と小幅上昇し、雇用の縮小ペース鈍化が示された(雇用統計では雇用の増加ペース加速)。インフレ関連では、総合投入価格指数が58.1(前月58.8)と小幅低下にとどまったが、総合産出価格指数が51.6(同54.6)と大幅に低下し、消費者段階でのインフレ圧力の弱まりを示した。
  • 10月の総合PMIは、54.3と7-9月期の54.3から横ばいとなっており、10-12月期に米民間需要の拡大ペースが維持されていることを示している。製造業が47.8(7-9月期48.3)と低下している一方、サービス業が55.3(7-9月期55.3)と高い水準となっている。民間需要は、サービス需要のけん引で、堅調さを維持している。
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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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