法人企業景気予測調査(2024年4-6月期)

~景況判断BSI(季節調整値)は製造業、非製造業ともに改善~

大柴 千智

要旨
  • 4-6月期の景況判断BSI(季節調整値)は、大企業全産業で+2.5となり、製造業、非製造業ともに改善した。製造業については、前回1-3月期については、年明け以降の自動車大幅減産や能登半島地震の影響を受けて景況感が下押しされたが、4-6月期はそうした影響が緩和し、2四半期ぶりに改善した。非製造業は7四半期連続の改善が続いたが、これまでの急速な改善に比較するとそのペースは鈍化した。人手不足感の強まりや人件費負担への懸念等が重荷となっていることが推察される。
  • 2024年度の売上高計画は前年度比+2.6%、経常利益計画は前年度比▲1.8%となった。設備投資や賃上げの原資となるため注目度の高い経常利益計画は、減益見込みが継続した。利益計画は、ここ数年は年始から徐々に上方修正されていくクセがあることから悲観する必要はないものの、企業の景気に対する慎重な姿勢が窺える。
  • 2024年度の設備投資計画(ソフトウェア含む、土地除く)は前年度比+12.1%と、前回から上方修正された。非製造業が前回から大幅に上方修正されたことで、製造業、非製造業とも2ケタ台での高い伸びが見込まれている。昨年度実績を上回る計画がなされているように、企業の投資意欲は依然として強いことが示された。
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大柴 千智

おおしば ちさと

経済調査部 副主任エコノミスト(~25年3月)
担当: 日本経済短期予測

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