法人企業統計季報(2024年1-3月期)

~製造業、非製造業ともに堅調な業績回復~

大柴 千智

要旨
  • 24年1-3月期の法人企業統計季報によると、全規模全産業(金融業、保険業除く)の売上高は前年比+2.3%、経常利益は同+15.1%となった。売上高、経常利益ともに前年比プラスとなり、5四半期連続の増収増益となった。経常利益は前年比で2桁台での高い伸びが続き、力強い回復が続いている。季節調整値でみても前期比+6.7%と3四半期ぶりのプラスとなり、過去最高値となった。1-3月期は自動車の大幅減産の影響等があったにも関わらず、製造業、非製造業ともに前期から伸び率が加速しており、想定以上に企業業績は堅調だったと評価できよう。
  • 設備投資(全産業)は前年比+6.8%の増加となった。季節調整値でみると、前期比▲0.5%と小幅ながら減少に転じた。非製造業が同+1.0%と増加が続いた一方で、製造業が同▲3.0%と減少したことによる。製造業は、年明け以降の能登半島地震や自動車減産の影響で、一時的に先行き不透明感が強まったことによる下押し圧力があった。それでも企業の設備投資は腰折れとまでは至らず、均せば増加傾向を維持しているとみていいだろう。先行きも、人手不足問題や省エネ化対応を中心に緩やかな増加が期待できるだろう。
こちらのレポートについては、PDF形式によるご提供となっております。
右上にある「PDF閲覧のアイコン」をクリックしてご覧下さい。

本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。

大柴 千智

おおしば ちさと

経済調査部 副主任エコノミスト(~25年3月)
担当: 日本経済短期予測

執筆者の最近のレポート

関連テーマのレポート

関連テーマ